子沢山で大家族 アフリカ・モザンビークのお墓作り

現在、モザンビークのミュージシャンで、スラムの学舎・寺子屋のディレクターを務めているナジャが来日し、『マコンデ族ナジャのアミーゴ公演』を実施中です。

先日、島根県邑智郡美郷町での公演があった夜、たまたまNHKで「縮小ニッポンの衝撃」という番組を視聴。先進国でいち早く人口減少かつ少子高齢化を迎える日本の、人口の一極集中が進む東京が歩むであろう未来や、財政破綻に伴うインフラサービス縮小に悩む自治体の姿などを紹介していました。

その陰惨たる現実に視聴者からの反響も多かったとのこと。

NHKスペシャル「縮小ニッポンの衝撃」

https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160925

また、少子高齢化の進む日本では、お墓事情も変わってきており、遠方に住んでいて墓参りができない、墓守の後継ぎがいない、とのニーズからお墓参り代行サービスやお墓の掃除代行、それにお墓を撤去・処分する「墓じまい」業者も増えてきています。

NGOモザンビークのいのちをつなぐ会では、日本が抱える問題の解決の一端を担える活動をモザンビークから出来ないものかと、思案を重ねているところです。

さてさて、人口減少に悩む日本とは異なり、モザンビークでは子沢山大家族がまだまだ一般的。興味深かったお墓づくりについて今回はご紹介します。

海を見渡す高台にあるペンバのお墓。お金がたまるとお墓を作ります。

海を見渡す高台にあるペンバのお墓。お金がたまるとお墓を作ります。

モザンビーク北部カーボデルガド州ペンバのとある日。マコンデ族のファミリーのお墓づくりが行われました。遠方からも集まった親類は50人以上。男性を中心としたお墓づくり部隊と、女性を中心とした料理部隊に分かれて行事が行われます。

ブロックとタイルでお墓を作っていきます。今回はまとめて3つのお墓を作りました。

ブロックとタイルでお墓を作っていきます。今回はまとめて3つのお墓を作りました。

 

完成したお墓のひとつ。2010年に9歳で亡くなった少年のお墓。

完成したお墓のひとつ。2010年に9歳で亡くなった少年のお墓。

 

お墓部隊にいる親類たち。イベントごとの少ない現地では催事一つひとつがフェスティバルです。

お墓部隊にいる親類たち。イベントごとの少ない現地では催事一つひとつがフェスティバルです。

一方、自宅の女性料理部隊はというと、早朝から大きなお鍋で料理を作っています。

炊き込みごはんや、鳥の塩焼き、豆料理と、腕をふるう女性陣。

トマト味の炊き込みご飯を調理中。

トマト味の炊き込みご飯を調理中。

 

自宅の女性料理部隊は、こんな感じ。お喋りに花が咲きます。

自宅の女性料理部隊は、こんな感じ。お喋りに花が咲きます。

日本の人口増加率はマイナス0.1%。モザンビークはプラス2.8%で、世界平均はプラス1.18%。(出典:The World Bank – World Development Indicators – Population growth(2015))

人口減少によるネガティブインパクトが懸念される日本とは違い、モザンビークでは子沢山な貧困層における無教育の連鎖が課題となっています。

そんな中、貧しいけれども、互助精神が暮らしの根っこに息づくモザンビークの大家族ライフ。植民地化や内戦の影響で他人に対する不信感が強く、日本人のように人をやすやすと信じていると「危険だから気をつけて」と注意されることもありますが、血のつながりを支えに、ケセラセラと笑顔満開の毎日をすごしています。

 

♪♪♪ アフリカ・マコンデ族 ナジャのアミーゴ公演 ♪♪♪

2016年12月まで『マコンデ族・ナジャのアミーゴ公演』を実施中。

去年、マコンデ族・初来日11都府県59公演を実施し、大好評を得たミュージシャンのナジャが急遽、再来日。爽やかなマコンデ・フォークミュージックに日本のアーティストの音をコラボしてお届けします。

詳しいスケジュールは、

ファンファン福岡イベントページ 【マコンデ族ナジャのアミーゴ公演】をチェック!

https://fanfunfukuoka.com/event/60239/

※情報は2016.10.1時点のものです

榎本恵

アフリカ南東部のモザンビークで、教育支援や人材支援、環境保全、公衆衛生設備などに取り組む。日本とモザンビークの相互理解のためのイベントなども開催。モザンビークのいのちをつなぐ会代表。http://www.tsunagukai.com/

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