多久島法子の能♡lesson 4 「作り物」の世界

前回、シテ方(主役)が鬘(かずら)を結うお話をしました。(前回の『鬘のヒミツ』はこちら

今回は、まだまだある裏側の仕事を紹介します。ご紹介するのは『作り物』です。

 

作り物とは竹と布で作られた極めて簡素な大道具のことです。

公演のたびに組み立てて作ることから『作り物』と呼ぶんですよ。

人が1人やっと入る作り物が歌や演奏の力で宮廷や洞窟、あるいは山!といったスケールの大きいものに不思議ーーーと見えてきてしまうのです!!本当ですょー(笑)!これには観客のみなさんの想像力も必須ですが(*^^*)

 

さて、作り物は『ぼうじ』と、呼ばれる白や赤、紺の細く割いた布を使って竹をしっかり固定したり、装飾したりします。

普段は、分解して倉庫に保管しています。湿気の管理もしていないと気づかぬうちにカビが(>_<)虫食いが(>_<)なんてことも。

シテ方は舞台の裏では時には竹をノコギリで切ったり、布屋さんでぼうじの生地を買ったりと、なかなかの何でも屋さんです。

大きさも装飾も、極限までそぎ落とした象徴的な道具ですが、舞台に余白があるからこそそれぞれの場面を頭の中に自由に連想させる事が出来るのでしょうね。

 

皆さん、ぜひ、能を観ながら想像力を高めて頭のシワを増やしましょう♡

【月2回更新予定】

※情報は2014.4.13時点のものです

多久島法子

能楽師 シテ方 観世流。

1981年生まれ。全国でも数少ない若手女性プロ。東京芸術大学音楽部邦楽科能楽専攻で、最優秀者に与えられる「安宅賞」を受賞。父親は能楽師の多久島利之さん。

多久島さんのインタビュー記事:https://fanfunfukuoka.com/people/3535/

多久島さんのブログ:

http://nohnishitashimukai.blog130.fc2.com/

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