【歴史旅】美意識は足の指と表具にあった!九国博「近衞家の国宝」

ナマステ!カレー大好きススです。

今日から九州国立博物館ではじまった「近衞家の国宝 京都陽明文庫展」。ユネスコ世界記憶遺産に登録された藤原道長の「御堂関白記」を一目観たい!という人も多いのでは?そんな展示を一足早く拝見させていただきました。

 

「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」

この有名な句が冒頭に展示されています。栄華を思いのままにした道長が、直筆で書き留めた臨場感溢れる日記は本当に貴重なものです。

でも、でも、でも!今回の見どころはそれだけじゃない!私の心をわしづかみにしたのは、足の指と表具の美しさです。

 

春日権現験記絵巻(模写)

春日権現験記絵巻(模写)

 

春日権現験記絵巻(模写)

春日権現験記絵巻(模写)

見てください!この足の指。見えますか?このしなり。わずか数ミリで表現するこのしなり。なんて優美で艶っぽいのでしょうか。指ですよ。ただの指。これに艶と躍動感を持たせるなんて。この絵の美しさは、この足の指につきると私は思います。小さな部分、目を凝らさねば見えない部分にまで美を求める。それこそが、日本の美意識であったのだと思います。この指の優美さをぜひ本物で味わってください。「神は細部に宿る」とはまさにこのことだなぁと感じました。

 

そしてもう一つオススメしたい見どころが、表具の美しさです。これがまた素晴しい。

百寿 表具と書の融合が素晴しいので会場で観てください

百寿 表具と書の融合が素晴しいので会場で観てください

後鳥羽天皇宸翰消息

後鳥羽天皇宸翰消息

表装とは掛け軸や巻物を紙や布を張って仕立てる事です。仕立て上げたものを表具といいます。書や巻物の美しさはさることながら、その表具によってこの美が引き立てられるか、もしくは損なわれるかが決まるのです。書を書いた人物に脚光が当てられることが多いのですが、表具にも注目してみるともっと人間模様が見えてくるように思います。

表装に使われた「裂」(きれ)の展示もあります。

表具に用いた官服

表具に用いた官服

紐解いた着物や官服を表具に用いることもあったようです。

一つ一つ、作品の表具を見るにつけ

なぜ、この色を選んだのか。

なぜ、この模様を選んだのか。

なぜ、この布を用いたのか。

角打ちで一杯やりながら、表具師(経師)に聞いてみたい衝動にかられます。

美しい表具。しかし…

用いる服や色、模様に実は作品や社会への皮肉を込めた表具もあったのではないか。美しさを引き立てる表装を手がける時、着想の源はどこにあるのだろうか。

そこには、多くの人間模様があるのではないでしょうか?ひとつの表具に隠された人間模様を思う時、私の心は歴史をふわりふわりと旅するのです。

残念なことに、ほとんどの表具は図録には載っていません。だからこそ、展示を生で観る人にしか味わえない醍醐味が表具にはあります。

 

週末の歴史旅。自分なりの「鳥肌ポイント(鳥肌が立つほど美しいところ)」を見つけて、展示を気負わず楽しんでみませんか?

ひとりで歴史妄想の旅。みんなで色々妄想し合う歴史旅。どちらも楽しそう。

気軽な歴史旅、オススメです♪

行ってみてねー♪

行ってみてねー♪

 【今回の変人的思考法は特別バージョンです】

※情報は2014.4.15時点のものです

近衞家の国宝 京都・陽明文庫展

住所太宰府市石坂4-7-2
TEL050-5542-8600(NTTハローダイヤル)
URLhttp://konoeke.jp/
その他
  • 平成26年(2014年)4月15日(火)~6月8日(日)
  • 毎週月曜休館、ただし5月5日(日・祝)は開館
  • 一 般1,500円(1,300円)
  • 高大生1,000円(800円)
  • 小中生 600円(400円)( )内は前売り・団体料金(20名以上の場合)

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薄田泰代

  • 違いを認め合える社会を目指す「最変端ノ会」主宰。旅する企画屋・ライター・飲食店立て直し人。灰×枯れ木=花の「花咲かじいさん」を尊敬。今ある資源を活かし新しい価値を生み出す。得意技は五感をフルに活用した行動観察。合い言葉は「現地でチームを!」イベントや企画を一度きりで終わらせない「新陳代謝できるチームづくり」を一番大切にしている。

    薄田泰代サイトURL⇒ http://maro8.jp

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