【芸術旅】「こびと」は人生のパートナー♪【藤城清治 光と影の世界展】

ナマステ!カレー大好きススです。

福岡市博物館で「卒寿記念 藤城清治 光と影の世界展」を拝見しました。

今日4月17日に卒寿(90歳)を迎える藤城さん。終戦後、画材が不足する中でアジアの人形劇に感銘を受けたといいます。「光さえあれば、人間が生きている限り影絵劇ならできる」という想いから影絵の世界に没頭。「光と人間、自然と人間のコラボレーションが影絵である」とおっしゃっています。

 

私なりの見どころは「舞台裏」と「こびと」と「対比」。

会場を入ってすぐは創作初期の作品。学生時代の油絵には必ず青緑色が使われています。青緑は何を表しているのだろうか。涙、ではないか。そんな思いで会場巡りがスタートします。

そして終戦後、1950年代のモノクロ影絵作品には、ほとんどに「水」を連想させるものが入っています。長靴・雨傘・洗濯桶など…そして、特徴的なのは傘は閉じられている(もう雨は降っていない)ということと、登場する動物たちが明るい表情であるということ。戦後の復興まっただ中のこの時期、藤城さんは雨の後に訪れる晴れ間と戦後の日本を重ねていたのでしょうか?

 

見どころ1「舞台裏」

展示終盤のミニ影絵シアター。藤城さんの影絵にかける情熱の原点と言えます。ここはぜひ普段はなかなか観られない「舞台裏」を楽しんでください。

:影絵シアターの舞台裏

影絵シアターの舞台裏

舞台裏でミラーボールがきらめき、光の筋がまるで星空のように煌めく様が、宮沢賢治氏の「銀河鉄道の夜」を思わせます。学生時代に藤城さんが夢中になったという「銀河鉄道の夜」。展示のテーマにも登場します。

 

見どころ2「こびと」

また「こびとは人生のパートナー」とする藤城さんの「こびと」観に共感します。誰の心にもこびとが住んでいるという世界観を知ると、藤城さんの作品あちらこちらに登場するこびとが愛らしく感じられます。

人はみなこびとを一人もっている

人はみなこびとを一人もっている

見どころ3「対比」

「悲しみと希望」「光と影」「暗闇と星」「スクリーンと舞台裏」対極にあるものが同居する世界観に圧倒されますよ。

私にとって藤城さんの作品にある魅力は、根底にある「悲しみ」の感情です。その悲しみを作品として昇華させ、癒しや希望に変えていこうとする営みが一番の醍醐味です。

大正、昭和、平成。激動の3時代を生きてきた藤城さん。美しい作品世界を旅してみませんか?

※撮影は西日本新聞社

 【今回の変人的思考法は特別バージョンです】

★藤城清治さんのサイン会★

4月20日(日)、4月27日(日)、5月5日(祝・月)、5月6日(休・火)午後1時半~

※展覧会特設ショップで本展図録、書籍、版画等を購入した方に整理券が配布されます(先着100名)。

★バースデートークパーティー★

藤城清治さんの「卒寿記念トークショー」を4月20日午前11時~正午、福岡市博物館1階講堂で開催します。当日午前9時半から1階講堂入口で「卒寿記念トークショーチケット」を配布(先着230名)。※本展覧会の観覧券(半券でも可)が必要です。

※情報は2014.4.17時点のものです

福岡市博物館

住所福岡市早良区百道浜3丁目1-1
TEL092-845-5011
FAX092-845-5019
URLhttp://museum.city.fukuoka.jp/
その他

展覧会公式HP:http://fujishiro-fk.jp/

  • 観覧料:一般1400円(1200円) 高大生800円(600円) 小中生500円(300円)※( )内は前売り、20名以上の団体料金月曜日休館(5/5は開館、5/7は休館)

薄田泰代

  • 違いを認め合える社会を目指す「最変端ノ会」主宰。旅する企画屋・ライター・飲食店立て直し人。灰×枯れ木=花の「花咲かじいさん」を尊敬。今ある資源を活かし新しい価値を生み出す。得意技は五感をフルに活用した行動観察。合い言葉は「現地でチームを!」イベントや企画を一度きりで終わらせない「新陳代謝できるチームづくり」を一番大切にしている。

    薄田泰代サイトURL⇒ http://maro8.jp

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