41歳で突然半身不随…「退院は13日の金曜日」【病床ROCK尺】vol.12

バックナンバーはこちら⇒https://fanfunfukuoka.com/sickbed_rock/

症病名によって入院できる日数が決まっているそうで、11月の月曜日に満期を迎えることになりました。午前中に病室を明け渡すようにとのお達しでしたが、ばたばたしそう。でも土日は事務がお休みなので、退院の手続できません。

では金曜のうちに、となりますが、問題はこの日が13日の金曜日。何となく不吉です。とはいえ、大安でもあって、いったいどっちを信じればいいのか。そもそも退院にお日柄なんてあるのかも分からない。14日にアビスパの試合を見に行く予定もあるし、気にせず、13日に退院することにしました。

退院したら、まだ不十分とはいえ、リハビリの成果と元気な様子を見せに日赤のスタッフの皆さんに会いにいかないと。そうこうしているうち5日が経ち、普通に床に就いたはずでした。

しばらくすると、どうも周囲の様子がおかしい。電子音がいくつも聞こえるあの忌まわしいICUのようです。今度こそお陀仏か。13日の金曜日を甘く見たせいで、ジェイソンにやられたか。いや、チェーンソーの音は聞こえなかったはずだ。なんていっても、13日の金曜日というホラー映画が古すぎてもう伝わらないかもしれない。

意識が覚醒したところ、日赤のICUにいました。こうして、スタッフの皆さんとも再会でき、何とか歩けるようになったところもご披露できたのですが、まさかまた救急車で運ばれるとはね。

僕は眠っていたので全く分からないのですが、てんかんの大発作を起こして意識を失っていたようです。後から聞いた説明によると、脳出血や手術の後遺症で脳波が異常になることがあって、これを症候性てんかんというのだそうです。やっと退院したと思ったら、また1週間ほど入院。サッカー用語で言うなら、アディショナル入院ですかね。

この期間は寝ているだけです。暇で暇で仕方ない。最後は、ハンストまでして退院させてもらいました。結局、大安よりも13日の金曜日の方が強かったということなのか。ジェイソン恐るべし。

 

Profile

法坂一広(ほうさか いっこう)

福岡市を拠点に活動する弁護士、小説家。2011年に『弁護士探偵物語・天使の分け前』で第10回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞を受賞。以降、弁護士探偵物語シリーズを執筆する。最新作は『ダーティ・ワーク』(幻冬舎文庫、2015年)。趣味はアビスパ観戦とトレイルランニング。西日本新聞社刊登山情報紙『のぼろ』でショートストーリーを連載中。

 

※情報は2017.3.9時点のものです

関連タグ

この記事もおすすめ