フランス映画「ル・アーブルの靴みがき」心をみがけば奇跡がおこる

ボンジュール!銀幕ヨーコです。

フランス映画といえば、

「えっ、もう終わり? どうなるのよ、これから、、、」で終わって、あとはあなたの想像にお任せしますのパターンと、現実の厳しさを見せつけられるような、フランス語でいえば「C’est la vie!」(セ・ラヴィー!人生ってこんなもんさ、の意)のパターンが多いのですが、この映画はどっちのパターンでもない、究極のハッピーエンディングが待っています。

監督は私が最も好きな監督のひとり、フィンランドのアキ・カウリスマキ

 

舞台はフランス北部の港町。

靴みがきを生業とする主人公のマルセルは、フィンランド人の妻アルレッティと、北フランスの港町ル・アーヴルでつつましく平穏な暮らしをしていました。

ある日警察に追われるアフリカからの不法移民の少年と出会い、かくまうことになるのです。

同時に最愛の妻が医師から余命宣告を受け、マルセルの人生にさざ波をおこします。

少年をかくまうマルセルとそれを知りつつさりげなく少年を警察の追っ手から守る隣人たち。

人間の善意や温かさ、優しさが心に沁みます。

彼らのセリフの端々にくすっと笑えるユーモアをちりばめてあり、貧しい中にもユーモアを忘れない心の余裕を感じさせるのは、カウリスマキ独特の世界。

そして究極のエンディングがあなたの心にいつまでも残ることでしょう。

この作品のコピー”心をみがけば奇跡がおこる” は案外真実かも。

ところで彼の作品にはなくてはならないフィンランドの女優「カティ・オウティネン」がマルセルの女房役ですが、その無表情さが彼女をはじめて見る方には印象に残ることでしょう。

医師から余命宣告を受けても無表情、「奇跡が起こるかも」と言われて、「近所じゃ起きていないわ。」と無表情で答える。

カウリスマキ監督は俳優に余計な演技や表情をさせないんです。Simple is bestを映画で体現しているというか。

なぜなら彼は小津安二郎を敬愛してやまない監督のひとりだからです。

 

人間って捨てたもんじゃないと思える映画ですよ。

 

See you next!

次回は6月19日にお会いしましょう☆

※情報は2014.5.15時点のものです

ル・アーブルの靴みがき

URLhttp://www.lehavre-film.com/
その他

2011年放映

監督:アキ・カウリスマキ

出演:アンドレ・ウィルム、カティ・オウティネン、ジャン=ピエール・ダルッサン、ブロンダン・ミゲル、エリナ・サロ、イヴリヌ・ディディ

映画『ル・アーヴルの靴みがき』facebook:https://www.facebook.com/lehavrefilmjp

銀幕ヨーコ

趣味は映画、美術、音楽鑑賞、旅行、読書、さらには空手。

映画は邦画、洋画、ジャンルを問わずなんでんかんでん観ていた時代を経て(オカルト系は苦手)、やっぱりヨーロッパ映画が一番好き。でも韓国映画もいい、中国、台湾、いやインド、イラン映画も捨てがたいな。そうやって私の好きな作品を選別していくと、実は世界の名監督たちが日本の小津安二郎監督作品に強く影響されているという共通点があったんです。これから小津作品に影響力受けた各国の名画をおいおいご紹介したいと思います。

よろしく!

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