厳しく美しい武僧たちの写真集出版 大串祥子『少林寺 Men Behind the Scenes II』

英国の名門パブリックスクールイートン校の美少年やドイツの美兵士、近代五種の美選手など、「美少年」をキーワードにカメラを向け続ける写真家・大串祥子さん(佐賀県出身)が、アジア篇初となる「少林寺」をテーマにした最新作『少林寺 Men Behind the Scenes II』(リブロアルテ・3888円)を出版しました。

武術の殿堂、中国・嵩山(すうざん)少林寺で武術や医術の修行に励む僧たちを撮影した作品集。若き武僧たちが挑む、厳しくも美しい武道の世界は必見です!

撮影は、2010年9月から3年がかりで実施。当初はなかなか撮影許可が下りなかったそうですが、三顧の礼を以て2011年4月に待望の許可が下り、それから3年にわたる撮影紀行が始まりました。

早朝から日暮れまで手練に励む少年僧たち。大串さんは、そんな少年僧たちを(腱鞘炎になるほど)撮り続けているうちに、カメラを通じて「気の乱れ」がみえるようになり、「この人、失敗する」というのが直感的に分かるようになったそうです。「武僧くんが無になり、迷いがなくなったときに、完璧な動きが完成し、我のカメラもシンクロし、よい写真が撮れるのである」と、大串さん。(Number Web参照

「指の一本一本にまで、気の満ちた演武をしている武僧くんを撮るときには、撮る側は一切考えるのをやめて、感じることで写真が撮れる」(Number Web参照

大串さんの言葉は、映画「燃えよドラゴン」でブルース・リーが言ったセリフ「Don’t think. FEEL!」(頭で考えるな、肌で感じろ!)そのものです。来る日も来る日も武僧たちのアクロバットな動きを追い続けているうち、カメラマンである大串さんもまた、彼らとともに仏教の概念である「空」の境地にたどり着いたのかもしれません。

美しいものを求めて写真を撮り続けるカメラマンが目撃した超人の世界「少林寺」。息をのむ緊張感に包まれた美しい世界にご期待ください。

Number Web 大串祥子さんの記事

「少林寺にて、武僧として生きること。3年に及ぶ撮影で目撃した超人の世界。」

※情報は2017.4.10時点のものです

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