半身不随の弁護士&小説家が社会人生活を再開!「車椅子にU字ロック」vol.1

42歳、半身不随の弁護士&小説家がいよいよ社会人生活を再開する!

車椅子には「LOCK’n’ROLL」

弁護士であり、小説家としても活躍する法坂一広さんは、脳出血で倒れて半身不随となってしまう。

退院後、社会復帰を果たした法坂さんを待ち受けていたのは・・・

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vol.1/車椅子にU字ロック

通院になると病院でのリハビリは週に1回。あとは自主トレです。とにかく歩くのが一番ですが仕事もあるし、ウォーキングの時間をとるのは難しい。となると、ランチは外に出て歩き、外食するのがモチベーションも上がります。以前書いた「涙のエビチャーハン」のタイ料理屋さんにも行きたいですしね。

やる気はあるのですが「無理は禁物」と釘を刺されます。病気する前は歩いて10分だった距離に30分かかる状態。マラソンランナーですから、そりゃ1時間歩こうが2時間歩こうが平気なつもりなのですが、やはり不安定な脚の状態では何があるか分からない。私が働く大名界隈は、細かい段差が多く、車いすでは不便。特にランチタイムで人の多いお店に出入りするのは気が引けるところがあって、できれば杖でも歩いて入りたい。しかも、行くのはまだいいのですが、行ったら帰らないといけないんですよね。苦肉の策として考えたのは、事務所のスタッフに空の車椅子を押して付いて来てもらうという方法でした。何かあったら乗せてもらおうと思ったのです。

目的のお店に着いたところで問題が一つ。車椅子をお店の外に置いたままだと盗まれたりしないものなのだろうか。自分で使うために手ごろな車椅子を探し歩いている人はいないのでしょうが、昨今は金属類の盗難が相次いでいます。その手のグループに狙われる危険性はある。盗難防止のためには車いすにも自転車用のU字ロックが必要なのでしょうか。というか、そもそも「駐輪禁止」と書いてあるところに車椅子置いても怒られませんか。分からないことだらけです。なんて、言ってる間に、車いすを使うこともほとんどなくなったんですけどね。もうLOCKをかけたままさ。

今回からロックテイストはそのままに、社会復帰リハビリ編が始まります。綴りは違うんだけど細かいこと言わないのがロックンロール。

 

Profile

法坂一広(ほうさか いっこう)

福岡市在住の弁護士、小説家。2011年に第10回「このミステリーがすごい!」大賞の大賞を受賞し、弁護士探偵物語シリーズを執筆。2015年に脳出血で倒れ、翌16年に仕事を本格的に再開。「もう乗らない」と車椅子をLOCKして(鍵をかけて)、マラソン大会復帰を目指す。最新作は「ダーティ・ワーク」(幻冬舎文庫、2015年)、西日本新聞社「のぼろ」で連載中。

 

※情報は2017.4.14時点のものです

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