【N氏の観劇日記】春爛漫の博多座で不朽の名作を―「細雪」(2017.4)

2017年4月13日(木) 16:00開演

「細雪」@博多座

博多座4月公演は、谷崎潤一郎原作の不朽の名作「細雪(ささめゆき)」。

時は昭和十年代、大阪・船場の木綿問屋とその分家である兵庫・芦屋の洋館がこの物語の舞台。

質実剛健な長女・鶴子、温厚篤実な次女・幸子、泰然自若な三女・雪子、豪放磊落な四女・妙子。個性の異なる四姉妹が織りなす人間模様を描いた、儚さと切なさ、そして温かさがあふれるヒューマンドラマである。

日中戦争勃発による動乱のさなか、その不穏な時代の流れに翻弄され、思い通りにならない人生。人は苦しむために生まれてきたのか。世の中の醜さは如何にすれば忘れることができるのか。自問自答しながらも、力強く、美しく、そしてしなやかに生きていこうとする四姉妹の姿が見る者の心を打つ。

舞台上に目をやりながらも自ずと思いを巡らせるのは、自分のこと、そして家族のこと。いつの時代でも変わらず観客を魅了してきたこの作品の普遍性。昭和41年1月の初演から数えて1500回を超えて上演されてきたことが、まさにそれを物語っている。

四姉妹が身にまとう絢爛豪華な衣装の数々もこの舞台の見どころの一つ。さらには博多座の舞台いっぱいに広がる春爛漫の情景たるや言葉では言い表せないほどの迫力。春の穏やかな陽気に包まれた一日、「細雪」の美と情の世界に触れ、温かい気持ちで家路についた。

『細雪』

公演期間:2017年4月12日(水)~4月28日(金)

会場:博多座(福岡市博多区下川端町 2―1)

観劇料(税込)A席 14000円 特B席 11000円 B席 7000円 C席 4000円

出演:賀来千香子 / 水野真紀 / 紫吹淳 / 壮一帆 / 他

チケット問合せ:博多座電話予約センター 092-263-5555(10:00~18:00)

インターネット販売http://www.hakataza.co.jp/

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博多座で販売されている花幸の箱寿司(800円)。いつも迷ったらこれにします。

博多座で販売されている花幸の箱寿司(800円)。いつも迷ったらこれにします。

※情報は2017.4.17時点のものです

博多座

住所福岡市博多区下川端町2-1
TEL092-263-5858
URLhttp://www.hakataza.co.jp/

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AKASAKA BOY

謎のライター

1978年福岡市赤坂生まれ。福岡の街の魅力を小説形式で発信中☆

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