小6で福岡市全住所が載った「大すごろく」を作成!津村修二のボードゲーム・ヌーヴォー

はじめまして。ツムラクリエイションの津村修二です。

私はオリジナルのボードゲームを考案し、制作するボードゲームクリエイターとして活動しています。その制作に対するこだわりや美意識の高さからボードゲームアーティストと呼ばれることもありますが、ちょっと聞き慣れない、この肩書きが私の肩書きです。

ここで簡単に自己紹介。私は1983年福岡県福岡市生まれ、福岡育ちです。幼い頃から絵を描いたり、遊びを考えたりするのが好きな子どもでした。小学6年生の時に「福岡市大すごろく」を制作。その後、お笑い芸人、ミュージシャンと目指す夢を変えながら、2011年にツムラクリエイションとしてオリジナルボードゲーム「Amen-アメン-」を商品化。ほかにも各種ゲーム会やアート展などを企画・開催し、ボードゲームの楽しさやデザインとしての美しさをより多くの人に伝える活動も行なっています。現在、天神イムズ6階の玩具店「つみきや」のスタッフとしても勤務中。

さて、そんな私がこの度ファンファン福岡さんでコラムを書かせていただくことになりました。どうぞ、末永くよろしくお願いします。

コラムのタイトルは「津村修二のボードゲーム・ヌーヴォー」

こちらはアール・ヌーヴォー(Art Nouveau)と掛けています。”Nouveau”とはフランス語で”新しい”を意味します。ボードゲームの新たな価値、魅力を届けたいという想いを込めました。

また、アール・ヌーヴォーは19世紀末から20世紀初頭にかけての革新的な芸術運動でした。イギリスでの産業革命以降、もう一度人の手による手工芸を見直そう、大切にしようと始まったアーツ・アンド・クラフツ運動がその起源にありますが、その「もう一度、アナログなものを見直す」ということと今の時代にボードゲームが求められることとが重なっているように思いました。

前置きが長くなりましたが、その第1回目となる今回は「福岡市大すごろく」をご紹介したいと思います。

●「福岡市大すごろく」(1995年7月~1996年3月制作)

私が小学6年生の時に9か月かけて作ったすごろくが「福岡市大すごろく」。画用紙17枚を繋ぎ合わせた、約900のマスがある巨大なすごろく(縦135cm×横132cm)です。福岡県福岡市の全住所を載せ、道路は一般道や高速道路を忠実に再現。フェリーに乗って志賀島や能古島へも行けます。作成にあたっては市販の地図を見ながら描いていきました。

ゲーム内容は、目的地(ゴール)を毎回サイコロによってランダムに決め、一番に着いたプレイヤーに賞金が与えられます。誰かが目的地に着いたら、またサイコロで次の目的地を決めます。これを繰り返しながら、ゲームを進め、所持金を増やして一番お金持ちになったプレイヤーの勝ちです。

●「福岡市大すごろく」の制作について書かれた日記

当時の日記帳に「福岡市大すごろく」の完成とその制作について書いた日記があります。

日付けは1996年3月4日。それはちょうどその日記帳の最後のページにありました。

正式名称が「福岡市サスペンスすごろく」で、95年7月からその構想を練っていたようです。7月が構想、8月が住所調べと住所書き、9月がカードの印刷、10月が住所書き完成、線の色書き、11月が画用紙のつなぎ、12月・1月がほとんどできず(中学受験のために勉強していたのだと思います)、2月が全体的なアイデア構想とマップの絵描き、3月が土地カード切り、丁寧な仕上げとあります。完成は3月4日。

「難しくもなく容易でもないちょうどいいものを作ったつもり。いろんな工夫、それを思うと努力したなと思いました。涙が出てきそうにうれしい」と締めくくっています。

担任の先生からは「感動の福岡市サスペンスすごろく。一回学校に持って来れるものなら持ってきてね」と赤色のペンでコメントが付けられています。結局、学校には一度も持っていけなかったです。

1 / 3

関連タグ

この記事もおすすめ