小6で福岡市全住所が載った「大すごろく」を作成!津村修二のボードゲーム・ヌーヴォー

●「福岡市大すごろく」を作るようになったきっかけ

よく「夏休みの工作で作られたんですか?」と聞かれますが、動機は「ただ作りたかったから」というだけでした。当時、私は自転車で「旅」と名付けたサイクリングに出掛けていました。あの道の向こう側にはどんな景色が広がっているんだろうという好奇心から始まる冒険の旅です。そのため地図も大好きでした。地図は色々な想像を広げてくれる絶好の遊び道具でした。そのうち「福岡市の地図で冒険するように遊べたら・・・」と思うようになり、このすごろくを作り始めるようになりました。

もともと、ノートや画用紙に自分で作ったゲームを使って近所の友達とよく遊んでいたこともあって、ゲームを作るということは私にとって自然なことでした。「次はあんなゲームを作ってみたい」「今度はどんなゲームを作って友達に楽しんでもらおうか」と、そんなことばかり考えてはニヤニヤとしていました。そうして作ったゲームを友達と遊んでみて、そこで得た反応や声をもとに改良を加えていく、そんなこともしていました。

なかでもゲーム盤の上に乗って遊ぶという大きさの常識を超えたこの「福岡市大すごろく」は、私のゲームをずっと遊んできた近所の友達からは驚かれ、「すごい!でも、ものには限度があるやろ」と笑われたものでした。

●復刻作業&新ルールとカード作り

2013年、私は福岡市立青年センター(現在閉館)で毎月開催されていたアートイベント「くうきプロジェクト」の中で「津村修二のアナログゲームとおもちゃの広場」と題し、イベントを主催していました。その際、「福岡市大すごろく」も様々な方に見てもらったのですが、「これ、遊べないんですか?」という声が多く挙がりました。

私自身、大まかなルールは覚えていましたが、細かいマスのルールなどはさすがに忘れてしまっており、必要なコマやカード類も無く、遊べる状態ではありませんでした。そこで「福岡市大すごろく」の復刻を決意。同年、7月20日に18年の歳月を超えて、2013年度版が完成。ルールの整理・追加、コマ・カード類の作成に加え、薄くなった全ての文字やイラストを上から鉛筆で濃く塗るという復元作業も同時に行ないました。

●福岡市博物館にて常設展示

2014年7月より福岡市博物館1階みたいけんラボにて「福岡市大すごろく」(原本をスキャンしたパネル)の常設展示が始まりました。学芸員の方に1995年当時の福岡市とその近郊の様子がよく分かるという意味で資料的価値がある点と、子どもたちに良い影響(「自分もすごろくを作りたい!」など)を与えられるという点を評価してもらいました。

福岡市博物館に自分が小学6年生の時に作ったものを置いてもらえるなんて想像もしませんでした。福岡市民の一人として、大変光栄なことです。

このパネルは自由に遊べる試遊用として作っていただきました。博物館の実習で来られた大学生の皆さんがその実習の一つとして、原本をスキャンし、パネル化されたそうです。博物館へお越しの際は、1階右手の「みたいけんラボ」へぜひ足をお運びください。

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