ペットのことなら何でもきいちゃえ! ~サニが代表して自分の主治医に相談②~

 おれは一介の素浪人ニャらぬ、「素猫」だが、猫界、いや動物界全体に目を向けて暮らしておる。

 4月に、おれが時々渋々通わざるを得ニャイよこてみなみペットクリニックの猪俣先生に、色々自分の健康上の疑問をぶつけて回答していただいた。

 今回は、もう少し幅を広げて、健康だけに限らニャイペットについての相談を投げかけてみたからニャ。良い質問には、良い答え。見逃すニャよ。

 

 これがクリニックの4月からのスタッフ全員ですニャ。真ん中が勝人先生、右隣が奥さんの多恵子先生。白衣の女性3人は、動物看護士さんですたい。おいおい先生から紹介していただこうじゃニャイか。

 さて、まずは最初のご質問ですニャ。

【質問①】うちのワンちゃんが夜中に体調が悪くなったことがありました。かかりつけのお医者さんはもう閉まってるし、どうしたらよいかわからずに、息を荒くして苦しむのを横に、私も一睡も出来ず、翌日ペット病院が空き次第駆け込みました。なんとか処置が間に合って、事なきを得ましたが、ほんとうにかわいそうでした。こんな時、飼い主に出来ることはありますか?

 先生は、夜間の動物救急病院にお勤めだったとのことですが、普通の動物病院との違いなどありますか?また、そこに連れて行くまでに飼い主が気をつけることとかしてあげられることがあれば、お教え下さい。

 【回答①】こんにちは、よこてみなみペットクリニックの猪俣です。「サ日記」にはたくさんのファンの方々がおられるのですね、驚いたと同時にサニ君を多少なりとも見直しました。そして日頃のサニ君からは想像もつかない文才にも感心しております。ふてぶてしさの塊かと勘違いしてましたことをお詫びしますね(笑)。

 さて最初のご質問ですが、かかりつけ病院の診察時間外にペットの体調が悪くなったり、事故などで怪我をすることは多いと思います。このような事態に備えて日頃からかかりつけ病院の先生に時間外の対応について相談しておくことが必要です。また近くでみてもらえる病院をリストアップしておくことも大切です。夜中は夜間救急病院への受診も必要となりますが、(近医への受診時と共通することでもありますが)ペットたちの「情報」をどこへ行っても相手の獣医師が分るようにノートやメモでも構いませんので記載しておくことをお勧めします。

 ワクチンやフィラリア・ノミ・ダニなどの予防歴、避妊・去勢手術歴や既往(今までの病気や怪我の治療歴)に関するもの、また現在持病があるなら治療経緯、各種検査結果などの情報があれば緊急時でもスムーズな診断・治療に大いに役立ちます。現在服用しているお薬やかかりつけ医でもらった明細書、吐物、下痢、尿、誤食の場合は食べたものと同じものを持参することは有益な情報になり得ます。またかかりつけ病院の年末年始、GW、お盆など連休時期の休診情報も早めに把握しておきましょう。大切なのは普段からペットの「情報」を飼い主さんたちがしっかり把握しておくこと、時間外の受診計画を立てておくこと、体調がおかしいと感じたら待たずに医療機関を受診するということです。

 うむ。役に立ちますニャア。家族同然のペットには、健康手帳のようなものを作っておけば、いざという時に困らんということですニャ。参考にしてちゃんとやって欲しいニャ。

 次の質問にいきますニャ。

【質問②】「ねこブーム」という言葉に違和感があります。ブームというと、いつかは去るもの、下火になるものと思うからです。猫だって犬だって、うさぎだってハムスターだって、他の生き物だって、飼う人は「かわいいから」「一緒に過ごしたいから」飼うことが自然なのではないでしょうか?去年は赤が流行って、今年は黄色みたいなファッションとは違うと思います。

 「ブーム」で飼われて、ブームじゃなくなったら捨てられるかわいそうな動物がいてはいけないはずです。

 先生は、ペットを飼う人が必ず持っておかなければいけない気持ちとか準備はどのようなことだと思われますか?

 【回答②】世間でいう「ブーム」には必ず経済的効果や商業事情という要素が絡んでいます。そうでないとブームとしてマスコミは取り上げない=トピックとして面白くないからです。メディアがブームを作出している場合も多いでしょう。

 猫カフェも多くなってきましたね。ネット動画にあげられる愛らしい猫ちゃんの姿も心癒されるものがあります。「猫島」や「たま駅長」も猫ブームに一役買っているでしょうね。こうして人々の心に猫も含めて動物に対する優しさや思いやりの心が高まったり、保護猫活動が活発化し自治体の取り組みも進むことは大変よい事だと思われます。しかしブームなるものには「光」があれば必ず「陰」の部分があるものです。

 特定の猫種や犬種がTVドラマ、CMなどに取り上げられると需要が高まります。海外ドラマならコリー、TVアニメではアライグマ、ハムスター、コミックスならシベリアンハスキー、CMではW・コーギーやチワワ、有名人が飼っているからとトイ・プードルなどは皆さんもご存じかと思いますが、このような事例は枚挙にいとまがありません。需要があれば今まさに稼ぎ時とばかりに業者は大量仕入れ、密輸入、乱繁殖などが懸念されます。そしてブームが去るとそこには常に悲しい現実が待ち受けています。乱繁殖による遺伝的疾患で苦しむ動物たち、過剰繁殖で飼育放棄された動物でいっぱいの繁殖施設の数々、可愛いだけで衝動的に購入し結果飼い切れなくなり動物管理センターへ持ち込まれる子たち、日本の生態系を変えてしまう恐れがあるにもかかわらず解き放たれる外来種。

 愛らしい姿に心魅了され動物を飼い始めることは間違ってはいません。しかし動物たちを家族に迎え入れる前に今一度考えてください。現在の自分にはこの子をしっかりと家族として終生責任を持ってみてあげられますか。将来的にどのような病気がこの子には多いのか?性質は穏やか、それとも活発か?運動量は1日どのくらい必要か?最大どれくらいの大きさになるのか?ごはん代を含め飼育にかかる費用や医療費はいくらかかるのか?飼育する家族の構成も時とともに変わっていきます。子供さんの進学や就職、結婚を期に実家に置いていかれ、満足に世話をしてもらえない動物もたくさんいます。どうか流行の車やバッグと動物たちは違うということをしっかり認識した上で新しい家族を迎えるかどうか検討してください。

 たしかにそうですニャア。おれもノンキに日記など書いてられるのは、飼い主が保護してくれてるからだニャ。感謝せねば。いつも、こう思ってはすぐ恩を忘れ、騒いだり、暴れたりするおれはダメな猫だニャ。ま、しかし飼われてやってるから、飼い主にもおれへの恩がある気もする。

 そして、きょう最後の3つめの質問だニャ。

【質問③】とっくに過ぎましたが、5月5日は「立夏」。暦では、もう初夏になってるんですね。実際、真夏みたいに暑い日もありますよね。これから夏に向かって、どんどん暑くなりますが、犬や猫などの哺乳類のペットにとって、今の時期気をつける病気や症状、してあげたらよいことをお教え下さい

 【回答③】まずはフィラリアやノミ・ダニ予防はしっかりとしてください。もう予防本番の時期です。

 また気温・湿度が上がると皮膚病(外耳炎も含めて)がとても多くなります。症状がひどくなる前に病院を受診してください。

お散歩に行くなら朝は陽が昇って路面温度が熱くなる前、夕方は陽が落ちてからの方が動物たちには負担は少ないでしょう。

 気温・湿度の上昇は心臓や気管など循環器・呼吸器の病気をもっている子たちや短頭種の子たちには特に負担がかかります。室温・湿度には特に注意が必要です。朝の天気予報には日々注意してください。朝出かける時点では涼しくてもお昼には気温が一気に上昇することもあります。エアコンのタイマー設定の確認、場合によってはつけっ放しが必要なこともあります。これはウサギ、ハムスターなどにも当てはまります。この季節はいきなり気温が30℃を超える日もありますので特に気を付けてください。

  夏と言えばダイエット。私も「夏までにTシャツが似合う体を作る!」という雑誌の特集号を買ってしまいました。サニ君もこれを気にダイエットに励んでみてはいかかでしょうか?お互い頑張りましょう。あれ?もしやこれも昨今の「マッチョブーム」に踊らされてますかね?

 先生ありがとうございましたニャン。今回も勉強になりっぱなしですニャア。

 しかし、おれはダイエットに励む気持ちはありませんからニャ。「よく食べて、よく身体を動かして、脂肪を燃やす」、これを心がければ、ダイジョブなはずですからニャ。飼い主が外に出してくれニャイので、最近は屋内でばかり暴れてますがニャ。

 「食っちゃ寝、食っちゃ寝」がいちばん身体によくないのは、わかっちゃおるが。まあ、植木等じゃニャイが、やめられまへんニャ。あ、そりゃさんまか。

 これは、猪俣先生んとこのお得意さんで、柴犬の子犬3兄弟。生後はじめてワクチンをうちに来た時らしいですニャ。

 よくオソロシイお医者さんのとこに来て、こんなにうれしそうにしてられますニャ。無愛想なおれとは、かなりタイプが違う。

 じゃ、そういうことでニャ。何かペットのことでききたいことあったら、おれが代わりに、猪俣先生に質問してあげるからニャ。あくまで上からなおれだが、性分だから許して欲しいですニャ。

よこてみなみペットクリニック(たまに、おれサニが居るかも)

  福岡市南区横手南町20-1 電話092(588)3222

                           ↑サニニャーニャー

  http://www.yokote-minami-pc.com/ ←ホームページ

 

 

 

※情報は2017.5.17時点のものです

サニ

 出身地不明。年齢8歳くらい。オス(去勢済み)。雑種。グレーっぽい縞模様。3年ほど前に、福岡市南区の飼い主の家に上がり込んで、飼い猫に。それまでは近くの公園住まい。生意気な猫には攻撃的だが、人には甘えん坊で勉強や仕事をしていると、必ずすり寄ってきてジャマする。かつお節が大好き。ダミ声。すきあらば家からの脱出を図る。

「サ日記」のタイトルは、紀貫之の「土佐日記」のパクり。名前と同じ32歳まで生きる予定。

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