半身不随の弁護士&小説家が社会人生活を再開!「肝臓がん騒動」vol.5

42歳、半身不随の弁護士&小説家がいよいよ社会人生活を再開する!

車椅子には「LOCK’n’ROLL」

弁護士であり、小説家としても活躍する法坂一広さんは、脳出血で倒れて半身不随となってしまう。

退院後、社会復帰を果たした法坂さんを待ち受けていたのは・・・

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病床ROCK尺

車椅子には「LOCK’n’ROLL」

 

vol.5/肝臓がん騒動

発病から1年経って、脳出血の原因を探ることになりました。入院中は高血圧が原因ではないかと言われていましたが、発病前に血圧なんて頻繁には測っていませんし、病院に行くのも数年に一度。それも肉離れとか、インフルエンザとか。そんなときに血圧が高いですよ、と忠告されても聞けませんよ。130-80くらいのものでしたし。

で、この高血圧の原因は、当初は塩分過多と言われ、ラーメンのスープとかかなり指導受けたのです。いや、確かにラーメンはいつも硬麺ですが、基本薄味なので、塩分にも心当たりないし……。退院して病院食から一般食に変わっても血圧は上がる気配がない、ということで、他の原因があるのかもしれない。「一つ考えられるのは副腎の腫瘍が原因のアルドステロン症という病気だ」と、初めて腹部エコーの検査を受けることに。

何か良く分かりませんが妙に照れくさくて、「赤ちゃんいたらどうしよう」なんて口走ってしまいます。おめでたではなかったけれど、肝臓と胆のうに五つ子ほどいました。要精密検査の腫瘍ってやつで、肝臓内科の受診が増えることに。

しかし、病院嫌いで検診にすら行かない健康優良児。運動もしているし、無理もしていない。身体だけは丈夫だと過信していたんでしょうね。東洋医学では、病気にならないという考えを無病という病気だと考えるそうですが、まさにその病気だったというところ。重たい代償を払いました。こうやって、なんだかんだ病院に行っておくことが、最後は最も健康でいられるのでしょう。

結局薬を少し飲み、血圧はやや低めに落ち着いてしまいました。上が108あたり、下が69あたり。上が煩悩の数になるのはロックの宿命でしょうか。下もロックだし。

肝臓と胆のうは一応良性のポリープで経過観察の通院が続いています。それも手間ではあるので、胆のうは、もしかするとこれが載るころには切除手術を受けることになっているかも。

 

Profile

法坂一広(ほうさか いっこう)

福岡市在住の弁護士、小説家。2011年に第10回「このミステリーがすごい!」大賞の大賞を受賞し、弁護士探偵物語シリーズを執筆。2015年に脳出血で倒れ、翌16年に仕事を本格的に再開。「もう乗らない」と車椅子をLOCKして(鍵をかけて)、マラソン大会復帰を目指す。最新作は「ダーティ・ワーク」(幻冬舎文庫、2015年)、西日本新聞社「のぼろ」で連載中。

 

※情報は2017.6.9時点のものです

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