アフリカ・モザンビークの超スペシャルな、こどもの日

6月1日は、モザンビークのこどもの日。
祝日ではないのですが、1,2ヶ月前から子供たちがそわそわし始めます。
私の住むスラム・ナティティ地区でのこどもの日の祝い方といえば、
おめかしが出来る!家でお御馳走を作ってもらえる!の2点。

事務局にもおめかしした子供たちが「見て!見て!」とやって来ます。

事務局にもおめかしした子供たちが「見て!見て!」とやって来ます。

 

お御馳走!と言っても、ケーキやお肉があるわけではなく、
フライドポテトやスパゲッティ、トマト味の炊き込みごはんといったシンプルなものです。
それでも、普段は食べられないので、子供たちにとってはとっておきのお御馳走!

私は6月1日の朝からスラムの学舎・寺子屋キッズ用にバーガーサンドを50個作りました。
寺子屋ディレクターのナジャから「子供たちはサンドイッチを食べたことがないから食べないかもしれないよ」と言われたのですが、初めてのサンドイッチを食べさせたい!
パンを半分に切って、中にはレタス、トマト、キャベツと玉ねぎのオムレツ、ソーセージを入れて、具だくさんで栄養満点。子供たちは「これは何という食べ物?」と言いながらも、むしゃむしゃと美味しく食べてくれたということで結果オーライ。
しかし、この日、寺子屋には、100人ほどの子供がやってきたのでサンドイッチ不足。。。。。申し訳なかったです。

配った風船で遊ぶ子供たち。

配った風船で遊ぶ子供たち。

他にも風船を100個配り、子供たちは大喜び。
こどもの日は祝日ではなく、学校に行く日で、食べ物を学校に持っていくという習慣があります。
しかし、学校の先生が、子供たちの食べ物を少しずつおすそわけされる、正確には徴収するため、「こどもの日は学校に行きたくない。先生が食べ物取るもん」という子供も結構な数います。
この日は先生の方が楽しみなようで、生徒たちから徴収した大量の食べ物を家に運ぶため、家族を学校に呼んだり、はたまたタクシーに乗せて帰宅したり・・・
日本では想像できませんね。訴えられそうだ!
ということで、親も学校に行かなくてイイぞ!という訳で、どっと寺子屋に子供たちが押しかけて来たのです。

写真奥:寺子屋の椅子に座って、友達と仲良く学校に持っていくはずだったごはんを食べています。

写真奥:寺子屋の椅子に座って、友達と仲良く学校に持っていくはずだったごはんを食べています。

ご馳走とおめかしスペシャル・デイのこどもの日。
以前、配った日本から送られた古着をこの日のためにとっておいて着ている子もいたり。
家族の手縫いと思われる愛情いっぱいの服を着てくる子もいます。
そして、スーツ姿の兄弟も、寺子屋にやってきました。私もスーツを着た子供を見るのは初めてでした。

まさに一張羅!スーツ兄弟!

まさに一張羅!スーツ兄弟!

このスーツ兄弟は、父親と母親が揃っている家庭で、スラムでは実は多くはないのです。
こちらでは、両親が揃っている家庭よりも、母親のみいる家庭の方が断然多い。
それは子供ができると男性が女性の元から去っていくからです。責任放棄ですな。
5人兄弟すべての子供の父親が違って、家にはパパがいない。でも近所に違う女の人と住んでいるというケースも珍しくありません。

事務局近所に住んでいる子供たちも皆で寺子屋へゴー。

事務局近所に住んでいる子供たちも皆で寺子屋へゴー。

各家庭、大なり小なりいろいろな問題を抱えているのは世界共通かもしれませんが、スラムの家庭には密集して濃密なコミュニティの中で、問題を問題とせずに生きていく逞しさを感じます。
そして、なんと、村八分も、いじめも、ありません。
ちょっと不思議。
以前、両親と一緒に住んでない女の子から聞いた
「嫌な思い出は全部捨てて、イイ思い出だけ心に入れておく」
という言葉。
皆が過去の嫌なことに囚われなければ、スラムの子供たちのようにケンカしつつも、30分後には一緒にふざけて笑っちゃうのかな、と思うのでした。

NGOモザンビークのいのちをつなぐ会では

今年の秋には、現地で人気のミュージシャンで寺子屋ディレクターとしても活躍しているナジャの福岡公演を予定しています。
次号で公演の詳細が発表できるかも!ご期待ください。
NGOモザンビークのいのちをつなぐ会 ホームページ
http://www.tsunagukai.com/

※情報は2017.7.1時点のものです

榎本恵

アフリカ南東部のモザンビークで、教育支援や人材支援、環境保全、公衆衛生設備などに取り組む。日本とモザンビークの相互理解のためのイベントなども開催。モザンビークのいのちをつなぐ会代表。http://www.tsunagukai.com/

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