今、なぜボードゲームが人気なのか?世界一平和な魔法の魅力

こんにちは。ツムラクリエイションの津村修二です。

連載2回目は「ボードゲームの持つ魅力」について書きます。

●今、なぜボードゲームが人気なのか?

ここ数年、ボードゲームがじわじわと注目を集めています。全国各地にボードゲームを遊べるカフェやバーが次々とオープンし、大人が楽しめるコミュニケーション・ツールとして人気を博しています。

福岡でも昨年天神に「ジェリージェリーカフェ福岡天神店」、中洲に「ギルドバー」が開店するなど、ボードゲームを気軽に遊べる場所が増え、人気を実感できるようになってきました。メディアに取り上げられる他、私自身も福岡在住のボードゲームクリエイターとして取材を受ける機会が多くありました。その実、ボードゲームを知っている人、遊んだ経験のある人は明らかに増えているように感じます。

これは本当に喜ばしい傾向にあると嬉しく思っています。

では、今なぜボードゲームなのでしょうか。

ボードゲームを遊ぶためには、まず一緒に遊ぶ人が必要です。電子ゲームのように一人では遊べません。そして、遊ぶ人たちは同じ場所に集まり、同じ時間を過ごします。遊ぶためにはルールを理解し、皆で共有しなくてはなりません。

一見すると、これらは面倒臭い行為の連続です。ですが、この面倒臭さの中にこそ本当は大切にしたい、どこか懐かしく、極めて人間らしい温かな居心地の良さがあると多くの人が気付き始めているのではないでしょうか。

ネットやスマホの普及、進化は私たちの生活を随分と便利で手軽なものにしてくれました。しかし、その恩恵によって失われたものもまた大きいはず。

今のボードゲーム人気は、その失われた何かを取り戻そうとしているように私には思えてなりません。

コミュニケーション・カードゲーム「DiXit(ディクシット)」

コミュニケーション・カードゲーム「DiXit(ディクシット)」

●世界一平和な魔法

これまで私はボードゲームでたくさん遊んできましたが、その中で私が「ボードゲームって、すごい!」と心底驚かされるのは、人と人とが自然に打ち解けられる、という点です。

そのことがよく伝わるエピソードを一つ。これは以前、国内最大規模のアナログゲーム(電気を使わずに遊べるゲームという意味)のイベント「ゲームマーケット」に出展した時の出来事です。

私がいる試遊ブース(体験卓)にオリジナルボードゲーム「Amen-アメン-」を遊ぼうと、4名の男性が来られました。私のルール説明の後、ゲームを始めました。すると「うわぁ、そこに(石を)置かれた!」「よし、全部もらいました。やりました」「今度こそ、リベンジ」「そう上手くはいきませんよ」「ほら、6だ」「おお、本当に逆襲が始まった」「すごいですね」「日頃の行いが良いからでしょうね」「自分で言いますか?」と、どんどん楽しげな会話が飛び交い始めました。

終了後、私が「皆さん、普段からよく一緒にゲームされてるんですね。楽しそうで羨ましいです」と話したら、その中の一人が笑いながら「いえ、実は初対面なんですよ」と言われました。私は耳を疑いました。

ゲーム中に親しい友人のような会話が交わされているのに、これが初対面同士なの?

これこそ、“ボードゲームマジック”とでも言うべき、ボードゲームの持つ魔法のような力だと思います。

テーブルを囲む、その誰もの心を一瞬にして柔らかくし、そうして、いつの間にか笑顔にさせてしまうボードゲームって、もう魔法としか形容できません。

世界一平和な魔法。ボードゲーム。

オリジナルボードゲーム「Amen-アメン-」

オリジナルボードゲーム「Amen-アメン-」

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