【福岡の常識】酔っ払いのおっさんの自己紹介「中洲産業大学卒」ってなに?

 

■物語はタモリさんから始まった!?

「夜の酒場は人生を勉強する絶好の場! 」会社員なら必ず一度は上司にこういう言葉で誘われ、夜の酒場に連れ出された経験があるでしょう。

人生の何を勉強するのかはさておき。 福岡の企業戦士たちが昼間の戦いを終えて杯を酌み交わし、周囲を夜の蝶がひらひらと舞う福岡の中洲。この中洲に、知る人ぞ知る「中洲産業大学」という名の学び舎があるのです。

そもそも中洲産業大学の名は、日本を代表するお笑いタレントBIG3の中のひとり、福岡出身のタモリさんのネタから誕生しました。 まだ若かりし頃のタモリさん扮する大学教授ネタで、その教授が「中洲産業大学」という架空の大学名に設定したのが始まりです。以降、福岡における大学ネタの定番として扱われるようになりました。

 

■実は福岡一のマンモス大学!?

この中洲産業大学、当初はごく一部福岡の会社員の間でしかネタにしていなかったのですが、次第に酒の席の鉄板ネタとして使われるようになりました。

「中洲で飲み歩いて人生の勉強をしています」というような意味で「中洲産業大学に通っています」と表現するのです。 ネタとして定着していくうちにいろいろな後付け設定がなされるようになりました。

◇実は大学を卒業しても大学院がある

◇各部は「スナック学部」があり、「クラブ活動」も充実している

◇博多華丸は中洲産業大学の大学院を出ている

◇福岡の会社員は入学試験を免除され、誰でも勝手に在籍扱いになっている

つまり、福岡で働く会社員は全員が中洲産業大学に入学し、人生を深く学び、おっさんになると卒業して「中洲産業大学卒」の称号を得るのです。 在籍数・卒業者数で考えるとまさに福岡一のマンモス大学ですね!

 

■出身者同士の絆は固い!?

実は福岡出身者同士が県外で知り合い一緒に飲む時、このネタは大いに使えます。

中洲産業大学出身と名乗るとそれだけで「酒好きの同郷者」と判断でき、相手との距離が一気に縮まります。遠き福岡に思いを馳せながらOB同士夜も更けるまで話し込むことは決して珍しい出来事ではありません。福岡人の結束を物語るエピソードのひとつですね。

※情報は2017.7.31時点のものです

H.Katsura

福岡出身。就職で東京へ行き、20年の都会生活を経て昨年Uターンしてきたフリーライター。 地元を離れて初めてわかる福岡の面白さをあらためて実感中。

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