妊娠中の検査で子宮筋腫が見つかった! 妊娠・出産への影響は? Vol.2

 前回【Vol.1】では、子宮筋腫の概要と妊娠への影響を紹介しました。今回は、妊娠中に子宮筋腫の治療は可能か、子宮筋腫の出産への影響、出産後の管理についてご紹介します。

妊娠中に子宮筋腫の治療は可能?

 妊娠期間中には、積極的な筋腫の治療は行わず、対処療法や経過観察で様子をみることがほとんどです。
 筋腫の変性による疼痛や炎症症状が強い場合、筋腫のみを取り除く手術を検討することもありますが、これも妊娠12週以降は行うことができません。
 通常は対症療法で症状をコントロールしつつ、慎重に妊娠経過を観察していきます。

子宮筋腫は出産にどんな影響を及ぼす?

 出産の際、子宮は赤ちゃんを押し出すために収縮を始めますが、子宮筋腫の数が多いと子宮の収縮が起こりづらい微弱陣痛となることがあります。
 また、子宮筋腫のせいで赤ちゃんが逆子になったり、出産時に赤ちゃんが産道へ入りづらくなったりすることもあります。
 こうしたケースでは、母体と赤ちゃんの安全面を考慮して帝王切開が行われます。
 しかし、全てのケースで帝王切開が必要という訳ではありません。子宮筋腫のサイズが小さい場合や、子宮筋腫の位置が分娩に影響がないと判断された場合などは自然分娩も可能です。
 超音波検査で赤ちゃんの胎位や頭の高さなどを確認し、最終的に帝王切開か自然分娩かを決定します。

出産後も慎重な管理が必要

 帝王切開、自然分娩を問わず、子宮筋腫がある場合の出産で気を付けておきたいのが、出産後の出血です。
 出産後、子宮は強く収縮することで元の大きさに戻ろうとします。しかし、子宮筋腫がこの収縮を妨げると出血が治まらず、大出血となることもあります。この場合、子宮収縮剤で収縮を促したり、輸血で失った血液を補うこともあります。
 出産前後に何らかのリスクが想定されるケースでは、周産期医療体制が整っている施設での出産を勧められることもあります。

 

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※情報は2017.7.21時点のものです

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