【N氏の観劇日記】さあ高らかに歌おう――ミュージカル「レ・ミゼラブル」

2017年8月3日(木)12:30開演
博多座8月公演 ミュージカル「レ・ミゼラブル」

戦わなければ自由が得られない時代があった。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」の台詞回しは、全編を通して歌唱のみで構成される。
そのなかでも、この作品の主題歌ともいえる「民衆の歌」には、“戦うものの歌が聴こえるか?” “列に入れよ 我らの味方に” “戦え それが自由への道” といったフレーズが散りばめられ、悲壮感とともに強い意志がみなぎる。

19世紀のフランスを舞台にしたこの作品のテーマは「自由、平等、友愛」。青・白・赤の三色からなる同国の国旗 “トリコロール” に刻まれた精神。理不尽な罪から逃れられない主人公・ジャン・バルジャン、執拗に彼を追う警部・ジャベール、バルジャンに看取られながら非業の死を遂げるファンテーヌ、愛をつかみたいエポニーヌ、愛がわからないコゼット、愛をわからせたいマリウス、そして正義に一途なアンジョルラス・・・。どうしようもなく不器用で、そして不運から逃れられない登場人物たち。自分は、どの登場人物に一番近いだろうか・・・。舞台に見入るうち、自ずと胸の中に同情と共感の想いが渦巻く。

博多座のミュージカル公演では、客席前方4列の座席が取り払われ、オーケストラピットが設えられる。迫力ある生演奏が舞台をいっそう盛り上げる。観劇後、日常の中で思わず口ずさんでしまうほど印象的な楽曲の数々もこの作品の大きな魅力の一つ。

「人は変わる。そして変われる。それが人生というものだ・・・。」という痛烈なメッセージ。一人一人の個性が輝き、血が流れることなく自由が享受できる社会、国家。観る者すべてが、そのことを望まずにはいられない、輝かしく、誇らしい作品。それが、不朽の名作「レ・ミゼラブル」なのだ。

客席2階ロビーに展示されている、メインビジュアルのパネル。

客席2階ロビーに展示されている、メインビジュアルのパネル。

近づいてみると・・・。登場人物の写真で出来ている。

近づいてみると・・・。登場人物の写真で出来ている。

客席1階ロビーには、日本上演30周年を記念したパネル展示も。

客席1階ロビーには、日本上演30周年を記念したパネル展示も。

公演回ごとに出演者が替わるのも本公演の楽しみの一つ。

なんと120ページを超える本公演のプログラム。終演後、エントランスロビーのカフェで観劇の余韻に浸りながらページをめくる。

なんと120ページを超える本公演のプログラム。終演後、エントランスロビーのカフェで観劇の余韻に浸りながらページをめくる。

Produced by 福博ツナグ文藝社

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※情報は2017.8.9時点のものです

博多座

住所福岡市博多区下川端町2-1
TEL092-263-5858
URLhttp://www.hakataza.co.jp/

AKASAKA BOY

謎のライター

1978年福岡市赤坂生まれ。福岡の街の魅力を小説形式で発信中☆

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