
芋ねえちゃん、表彰!!日本のベスト9社に!?~NAI・NAI起業のなまはげみき Vol.15
- 2014.6.24
- 特集
- NAI・NAI起業のなまはげみき
♪NAI-NAI-NAIお金ない、NAI-NAI-NAI 場所もない、NAI-NAI-NAI でもとまらない~.
お金も人脈も知識もなく起業した太刀山美樹です。
平成26年6月19日、DBJ(株式会社日本政策投資銀行)主催、第3回DBJ女性新ビジネスコンペティションにて、MIKIファニットが全国308件の応募の中、ファイナルの9社に選ばれました。
甘利大臣はじめ多くの政治家や財界の方々もいらっしゃるような場に立てたことは、ほんとにいろんな方々の応援のおかげだと感謝しています。
今まで、人生で3回「あなたは東京では通用しない」と、私はそう言われたことがあります。
これは相手から、直接言われたわけではなく勝手に感じたものでした。私の歪んだ受けとめ方のせいです!
私には、<芋ねえちゃんコンプレックス>があります。
地方の農家の出身。主婦から起業の経営者。海外留学も、スポーツ系の仕事をしていても、全国何位などいった輝かしいものは何もありません。思春期時代から、化粧も洋服もイマイチわからず。「好きなスイーツは?」なんて聞かれて、頭に思い浮かぶのは、ばあちゃんがつくる<ごろし>!そう、わたしは生粋の田舎もんです。
解説:<ごろし>ってすごい名前ですが、ちっご(筑後)地方の懐かしい素朴なおやつです。団子を薄くのばして、きな粉と黒蜜をかけて食べるもの。
そんな私は、どこか「どうせ私なんか」思っていました。正反対のキラキラしている方にどこか苦手意識を持っていたかもしれません。
どこで、イジケ心をプラスの方向へ、変える事ができるようになったのだろう?(いまも時々、芋姉ちゃんコンプレックスはでてきますが)
やはりこの開き直りができたのは、子育てと起業したおかげだと思っています。どちらも、腹をくくって取り組まないと、できない場面がたくさんでてきたおかげです。
DBJプレゼンの舞台も、腹くくる場面のひとつとなりました。最初に東京の大手町にあるDBJの建物を見たとき、「まさに半沢直樹!!ドラマに出てきそうな銀行やん」と呟くほどの大きな建物でした。
1次は書類審査、2次は各現場での面接審査(DBJ事務局も全国訪ねては大変だったことと)。ファイナルへの切符をいただくと、3週続けて東京へまいります。フォローアッププレゼン・審査プレゼン・式典プレゼンと機会を得ることができたのはラッキーです(この間事務局による、手厚いフォローアップにも感謝です)
この審査プレゼンあとの質疑応答で、私は玉砕。敗因は自分の勉強不足によるものでした。
社運がかかった審査で、これだけたくさんの応援をいただきながら、私は何をしているんだと、翌日、実は起き上がれないほど、本当に凹みました。
そして、今回の6月19日表彰式でのプレゼン。もう一度全員、この大きなステージで話せるチャンスをいただきます。周りの女性はみな才女。東大やハーバードなんて文字も見え、バックボーンもすごい。経歴見ながら、まさに「ぱねえ~(半端ない)すごか~」
ここまでステージが違うと笑いしか出ません。
こりゃ、しょんなかばい。あたしのいいところは何?武器は何?
そりゃ~、田舎者やん!!ちっごが、福岡が大好き。
そりゃ~、0から起業したことやん!!
やっていることに自信がある。うちはお客様も、スタッフがすっごく素敵!
この5分で、MIKIファニットは、社会のためになる会社と伝えるぞ!
そう思うと強いものです。政治家・財界多い凛とした会場にて、しっかりと思いを伝ることができました。手を叩き、笑っていただく場面も作れ、自分らしく最後はできたと思っています。
そうそうあの時と一緒。安倍総理に、「私の事どうおもいますか?」と口説いたり、総理官邸で勘違い行動をしたり、プレゼンの開始前もワクワクしていました。人生って不思議なものです。
※vol.12「フツーの私が、総理を口説きました!」はこちら
DBJ女性新ビジネスコンペティションとは、女性の視点で、社会や経済に変革をもたらす成長事業として、新規制・革新性・事業性の観点で審査され、入賞すると、事業奨励金の支給や計画実現に向けたサポートをしていただけるというもの。
残念ながら入賞は果たせませんでした。ただ応募にトライすること自体が、この過程が、もとが0ゼロで起業した私にとって、ものすごくブラッシュアップとなりました。なにより、今後の大きなヒントになり、同期の仲間もできました。
私自身が、人生チャレンジしていくところを、子ども達に、弊社社員に見せていきたいと思っています。
それは、「大人の背中を見て育つから」だからチャレンジを私自身をまずしていこうと思います。
さて顔を洗って、たわしでゴシゴシこすって、もう一度出直します。今まで、事業プラン作成にあたりアドバイスをいただいたDBJ事務局・相談に行った企業や大学など、参考にお話をきかせていた保護者の方や・MIKIファニットスタッフ、多くの関係者のみなさま、ほんとにありがとうございます。
MIKIファニットの社訓は「お礼はカラダで!」社会に還元できるよう顔をゴシゴシ洗って出直します。タワシで磨いていく所存でございます。これからもよろしくお願いします。
また芋ねえちゃんの最大の悩み「こんなところに、なんば、着ていったらよかろうか?」をやさしくアドバイスを頂いたみなさま、本当にありがとうございます!
すてきなブローチも付けました。履きなれぬ10cmヒールは、行き帰りはぺったん靴で、控え室では裸足で過ごしていました。(笑)
ステージでは、「Sex&TheCityのキャリー」気分。180cm近くの大きな女性となりました。
【火曜サスペンスMIKI劇場は、毎週火曜日午後10時更新です】
※情報は2014.6.24時点のものです

なまはげみき 太刀山美樹
福岡県筑後市出身。23歳で結婚出産。地域のママサークルが口コミで広がり、その後「きみ、おもろいね」とNHK福岡や、学校講師に、街角でスカウトされ経験を積む。2006年MIKIファニットを起業。
「どうせ無理と諦めてる子いねえ~が!」
と喝をいれる<幼児教育界のなまはげ>としても活動中。
好きな言葉「来た球は打つ」
MIKIファニット http://www.mikifunnit.com
この記事もおすすめ
-
福岡モーターショー目前! 福岡の「クルマ女子」 に会ってきた
2019.12.12 ピックアップ特集 紙面Vol.107 12月13日号
-
2019.12.9 サ日記
-
2019.12.9 Fの饗宴 グルメ和食
-
2019.12.5 サ日記