【穂高ゆう】くやしさは原動力 できない自分を自覚し やる気にスイッチ

私の地元、福岡県うきは市吉井町は、豊かな自然と食材に恵まれたのどかな地域です。そんな田舎で生まれ育った私には、宝塚での生活はカルチャーショックの連続でした。

上下関係、芸事の厳しさはもちろん、何より「競争社会」であるという現実。宝塚音楽学校の授業は音楽、舞踊、演劇などの実技が中心ですが、期末試験の成績順位が整列順になるという恐ろしいシステムでした。あいうえお順でもなく身長順でもなく、成績順。げた箱もロッカーも机も全て成績順。学校時代から競争社会であることを自覚するわけです。

芸事歴がほとんどないまま入った私の成績は、同期40人中、30番台後半でした。でも、この最下位同然の成績が私のやる気にスイッチを入れてくれました。「次こそは!」というくやしさから原動力が生まれたのです。

「次こそは!」と努力を続けていたら、いつかきっとゴールに近づける!

「次こそは!」と努力を続けていたら、いつかきっとゴールに近づける!

中でも一番「できないくやしさ」を痛感したのがバレエでした。軽々と足を上げている経験者の同期たちがどれほどうらやましかったことか。でも人をうらやんでも足は上がるようにはなりません。嫉妬する暇があるならできるまでやる。ただシンプルに、それだけでした。

最近は、運動会で順位をつけない学校があると聞きます。みんなそれぞれ得意分野があり、小さなきっかけで自信がついたりします。「あの子すごいな」と素直に尊敬できる気持や、くやしい思いを小さいころに経験するのは大事なことだと思うのです。

くやしさからの原動力はすごい!そしてその力を、他人ではなく自分自身に向けることが大事なのだと知ることで、強くなれた気がします。

from西日本新聞「わたし活性化計画」面

※情報は2014.6.28時点のものです

穂高 ゆう

元宝塚歌劇団男役(78期生)。ボーカリストのほか、宝塚での経験をもとにした講演、姿勢とウォーキングを中心に心と身体を美しく健康に保つためのワークショップなど活動中。福岡県うきは市出身で「うきはふるさと大使」も務める。

穂高さんのインタビューはこちら⇒https://fanfunfukuoka.com/people/2890/

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