【福岡の常識】小倉の屋台で締めのメニューは、あま〜〜い、あれです

「あるよ・・・」

これ、月9ドラマ「HERO」でキムタクら検事たちの行きつけのバー「セントジョージズ・タヴァーン」のマスターのきめ台詞ですね。

どんな無茶振りの注文にもぼそっと「あるよ」と答えるマスター役の田中要次さんに「カッケー」としびれたものですが、福岡市・天神、中洲の屋台で注文すると「あるよ」なのに、北九州市・小倉の屋台では「ないよ」なメニューがあるのをご存知ですか。

答えは「お酒」

小倉の屋台の多くは基本的にノンアルコールです。持ち込みは可能ですが、それも少量のみ。

逆のケースもあります。

天神、中洲の屋台には置いてないのに、小倉の屋台には常備されているもの。

答えは「おはぎ」です。

お酒がなくておはぎがある。

その理由は、かつて屋台の酔客が大げんかし、近隣に迷惑をかけた、だから飲酒禁止にしたとも言われています。
また、おはぎは客のお腹を満たすために売られたとも言われていますが、いずれもはっきりしません。

はっきりしているのは、飲み会の締めは、屋台でラーメンが博多流なら、屋台でおはぎが小倉流だということ。

北九州にちなんだ甘いものと言えば、北九州市発祥のチェーン店「資さんうどん」では、うどんと並ぶ人気メニューがおはぎです。

最近博多駅にも進出したパン屋「シロヤベーカリー」では固めのパンに練乳をたっぷり注入した極甘のサニーパンが定番の人気商品。

北九州っ子は甘いもの好きなんでしょうか。

そういえば、小倉を起点とする江戸時代の長崎街道は長崎・出島から砂糖が大阪や江戸に運ばれ、同時に菓子の製造技術も伝わった〝シュガーロード〟でした。

明治時代以降は、八幡製鉄所など工場で激しい肉体労働をした作業員たちが疲労回復のため甘いものを欲したそうです。
そういう歴史も、屋台のおはぎの背景にはあるのかもしれませんね。

※情報は2017.10.17時点のものです

Nisshin

30年近い新聞社勤務を経て、現在は児童福祉施設オーナー兼フリーライター。ロードバイク(スポーツ自転車)で初めての道を走ることが大好き。生まれ故郷の北九州市在住。

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