秋の夜長に本格フレンチを堪能☆ブラッスリー ポール・ボキューズ 博多

秋の深まりを感じる、ある満月の夜・・・

思うところあって、JR博多駅博多口の駅ビル「JR博多シティ」を訪れました。

その9階と10階のフロアを占めるのが、福岡内外の名店が軒を連ねる日本最大級のレストランゾーン「シティダイニング くうてん」です。

そして目指すのは、その9階フロアにあるフレンチの名店「ブラッスリー ポール・ボキューズ 博多」。

いつもの居酒屋や角打ちとは趣向を変え、久しぶりにきっちりとしたフレンチを食べたい・・・突然そうした思いに突き動かされたのでした。(おそらく、満月の見えない力が働いたのでしょう。)

今宵のディナーはフランス・ブルゴーニュ地方のクレマンからスタート。

クレマンとはシャンパーニュ(シャンパン)と同じ製法で作られたスパークリングワインのこと。フランスの規定ではシャンパーニュ地方以外の場所で製造されたものを“シャンパーニュ(シャンパン)”と名乗ることができないため、ブルゴーニュ、ボルドー、アルザス地方などで作られた上質のスパークリングワインは“クレマン”と呼ばれています。

一品目は、アラカルトメニューからタスマニアサーモンのマリネ(1500円)をチョイス。西洋わさびのレモンクリームが添えてあり、見た目もエレガント。

一皿を二人でシェアしてちょうどよい量。ほどよく脂がのったスモークサーモンのコクと塩味をまろやかなクリームが包み込む、絶妙な取り合わせ。キリッとした飲み口のクレマンとも好相性です。

ディナーコース(3500円)の前菜は秋刀魚のコンフィ。コンフィとは素材を油脂に漬け込んで長期保存を可能にするフレンチの調理法。皮の表面がサクサクに焼かれ、秋刀魚の脂の旨味をしっかり閉じ込めています。盛り付けもスタイリッシュで目に鮮やか。

合わせるワインは、フランス・ローヌ川流域で製造されたグルナッシュ・ブラン種の白ワイン。華やかな柑橘系の香りとすっきりとした味わいが、秋刀魚の脂をサラリと喉の奥へと流し込んでくれる爽快感。

こちらのお店には、「マリアージュセット」という、料理に合わせたワインをグラスで提供していただけるシステムがあり、スパークリング・白・赤の3杯で1900円と大変お値打ちです。

そして、ポール・ボキューズで語らずにはいられないのがこのバゲットでしょう。

一般に日本で食べられるバゲットといえば「外=パリッ/中=フワッ」というものが多いような気がしますが、ポール・ボキューズのバゲットは「外=サクッ/中=モッチリ」。この食感と、練り込まれたバターのコクと塩味、焼き上がりの香ばしさは天下無二の逸品といっても過言ではありません。

バゲットはなくなるたびに、温かいものを出していただけます。

そして、ディナーコースのメインディッシュは鶏の赤ワイン煮。

合わせるのは、フランス・ローヌ川流域で製造されたカリニャン種の赤ワインです。

ナイフとフォークを軽くあてただけで、このとおり。身がホロホロ状態に。これだけ柔らかく仕上げながらも全形をとどめてサーヴするその技術の高さ。まさに“三ツ星”のなせる技です。

もちろん、赤ワインとの相性抜群。そのコクのある味わいは、秋という季節にぴったりの雰囲気を演出してくれます。

ディナーコースのデザートはクレームブリュレ。

素晴らしい前菜、メイン、そして3種のワインのあとのフィナーレとして、ポール・ボキューズの代名詞ともいえる逸品が登場。思わず感極まります。

その濃厚で優しい甘さに満たされながら、フレンチで味わう“季節感”もまた格別なもの・・・という思いを強くしました。

この日のお代は一人6千円ちょっと。

完璧な内容の“三ツ星”フレンチディナーに大満足の一夜となりました。

Produced by 福博ツナグ文藝社

※文中の価格はすべて税抜価格です。

※情報は2017.10.24時点のものです

JR博多シティ

住所福岡市博多区博多駅中央街1-1
URLhttps://www.jrhakatacity.com/

AKASAKA BOY

謎のライター

1978年福岡市赤坂生まれ。福岡の街の魅力を小説形式で発信中☆

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