博多駅くうてん「京都ぎをん 八咫(やた)」の名物『豆皿膳』をレポート☆

なんとかと煙は高いところに上りたがるといいますが、博多駅に来たら自然と足が向いてしまう、JR博多シティ屋上「つばめの杜ひろば」の展望テラス。
地上60メートルからの大パノラマは一見の価値あり、特に福岡タワーの方角へ日が沈んでいく夕刻がおすすめです。

さて本日訪れたのは、「つばめの杜ひろば」の一つ下のフロア。「シティダイニングくうてん」10階にある京料理のお店「京都ぎをん 八咫(やた)」です。
八咫(やた)とは日本古来の言葉で、「大きいこと」「長いこと」を指し、三種の神器の一つ「八咫鏡(やたのかがみ)」やサッカー日本代表のエンブレムにも使われている三本足の神鳥「八咫烏(やたがらす)」などにその語句が用いられています。

蘊蓄はこれくらいにして、とっておきのランチタイムを楽しむことにいたしましょう。
まずは、アサヒのプレミアムビール「熟撰」で乾杯。
そして一品目に登場したのは、「小芋の蕪スープ」です。
素揚げした小芋に、すりおろした蕪を加えたとろみのあるスープがたっぷりかかっていて、京料理らしく薄味ながらもしっかりとした出汁の風味が効いた一品。

そして間髪入れずに、旬菜九品がのった名物・豆皿膳がドドーンと登場!

上空からの景色はこんな感じです。
左上から、「野菜炊き合わせ」「帆立のクリームコロッケ」「さつま芋豆腐」「牡蠣と菜の花の白和え」「豚と白菜の鳴門巻き」「わさび菜のお浸し」「大根もち」「銀たら南蛮漬け」。そして中央には「胡麻ぶり」。
豆皿に盛られているとはいえ、九品がお膳の上に並ぶと、ものすごい迫力。

まずは、センターの「胡麻ぶり」からいただきます。

この素晴らしい断面。もはや芸術品の域に達しているといっても過言ではありません。
口に入れると、甘い風味とともに脂がさっと溶けて消えていく、この不思議さ。驚くしかありません。

そして、飲むしかありません。
京都・丹後の銘酒、「酒呑童子」の辛口純米をぬる燗でいただきます。
すっきりとした飲み口と後味にほんのりと広がる麹の香り。繊細な京料理にぴったりのお酒です。

わさび菜は、そういう名前がついていますが、いきなりツーンときたり、ピリッとしたりすることはありません。さっぱりとした味わいで、何よりもそのパリッとした歯ざわりが魅力的。

牡蠣と一緒に和えられた菜の花に、一足早い「春」を感じます。

「野菜炊き合わせ」に入っていたこの野菜、ご存知でしょうか?
これは、金時人参。別名・京人参とも呼ばれる京野菜の一つで、普通の人参に比べて肉質が柔らかく味が濃厚なのが特徴です。
色が濃いのは通常の人参よりもリコピンが多く含まれているから。
トマトに多く含まれていることで知られる栄養素・リコピンは、抗酸化作用があり、肌を美しく保つ皮膚機能向上や発ガン予防などに効用があるといわれています。
美味しいだけでなく、体にもいい。これぞ「和食」の神髄です。

お膳が下げられたあと、さらに一品。「さわら幽庵焼き」が登場。
「幽庵焼き」は醤油、酒、みりんなどに柚子を加えた調味料を用いた魚の焼き物のこと。「さわら」は漢字で書くと「鰆」ですから、まさに季節感あふれる爽やかな一品です。
魚の切り身とはいえ、見事な串打ちの技術で、素晴らしい焼き上がりの形を見せています。魚の切り身一切れでも、職人さんの腕にかかれば、これほどまでに洗練された料理に昇華されるのだということに感動を覚えます。
添えられた金柑の甘露煮も見目麗しく上品な味わい、非の打ちどころがありません。

ご飯、香の物、赤出汁で締めくくり。

食事に添えられていた「ちりめん山椒」も絶品。お茶漬けにしても美味しそうですね。

別腹のデザートには「焼き餅ぜんざい」をチョイス。
しっかりとした甘さ。添えられた塩昆布をつまみながら、最後のひとさじまで味わいつくしました。
「京都ぎをん 八咫(やた)」のお昼の豆皿膳コースは、この内容で、しめて2470円(税込/飲み物代別)。
お祝いや自分へのご褒美にぴったりのランチだと思います。

食後は、JR博多シティの隣のビル、博多マルイの6階にある「REC COFFEE」へ。
次はいつ行けるかな・・・
どんな料理と出会えるのかな・・・
風味豊かなコーヒーを味わいながら、早々に次回訪問を思案する、幸せな昼下がりを過ごしました。

Produced by 福博ツナグ文藝社

※情報は2018.1.18時点のものです

JR博多シティ

住所福岡市博多区博多駅中央街1-1
URLhttps://www.jrhakatacity.com/

大きい地図で見る

AKASAKA BOY

謎のライター

1978年福岡市赤坂生まれ。福岡の街の魅力を小説形式で発信中☆

この記事もおすすめ