【ホテルのバーを味わう】西鉄グランドホテル「ラウンジバー グロット」編

本格的なバーでお酒を味わってみたいけど敷居が高すぎて・・・
そんなあなたにおすすめなのがホテルの中にあるバーです。

今回訪れたのは福岡市中央区大名にある西鉄グランドホテル。1969年(昭和44年)開業の福岡を代表するクラシックホテルの一つです。

その1階にある「ラウンジバー グロット」は、扉のないオープンな入口と開放的な客席空間が特徴的。テーブル席も並んでいますが、今回は入口の真正面にあるカウンター席へ。窓の向こうにはライトで演出された水と緑の情景が広がっています。

実はこちらのお店は午前10時開店。明るい日差しを受けて燦然と輝く緑を眺めながらお酒を楽しむ、というまさに大人の贅沢を味わうことも可能なのです。

一杯目には生ビールをオーダー。

バーというと、何となくカクテルやウイスキーなどを注文しないといけないようなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、そのときに飲みたいものを飲むのが一番。寛ぎの場所、リラックスできる時間を過ごす場所、それがバーなのです。

さて、こちらのお店の生ビールはサッポロビールの「エーデルピルス」。

通常の3倍量が使用されているホップは世界最高峰と言われるチェコ・ザーツ産のファインアロマホップ。柑橘や桃を思わせるホップのフルーティーな香りに対して苦みは抑え目でビールのコクを強く感じます。それでいて後味さっぱり。“高貴なピルスナー” の名に違わない素晴らしい一杯。

二杯目は、イギリス・スコットランドのハイランド地方生まれのシングルモルトウイスキー「グレンモーレンジィ 10年」をハイボール(炭酸割り)で。

複数の蒸留所のウイスキーをブレンドして作られるブレンデッドウイスキーに対して、一つの蒸留所のウイスキーのみで作られるシングルモルトウイスキーは、ボトルごとに異なる “個性” を愉しむウイスキー。

「グレンモーレンジィ」のつづりは「GLENMORANGIE」。その名に含まれる “オレンジ” の風味を感じたあと、チョコレートを思わせる甘く香ばしい味わいが口の中に広がります。

三杯目は、スコッチウイスキー「ザ・ネイキッドグラウス」をストレートで。

多くのブレンデッドウイスキーは、大麦麦芽のみを原料とする「モルトウイスキー」とトウモロコシ、小麦などの穀類と大麦麦芽を原料とする「グレンウイスキー」をブレンドしたものですが、この「ネイキッド・グラウス」はモルトウイスキーのみをブレンドした「ブレンデッド・モルト」ウイスキー。

さらに特徴的なのが、通常スコッチウイスキーはバーボンウイスキーを仕込んだあとのバーボン樽で熟成されますが、この「ザ・ネイキッドグラウス」は、それをシェリー樽に詰め替えて6か月以上熟成したもの。ラムレーズンを思わせる甘い風味とまろやかな口当たり。ウイスキーの「ツーン」とした感じが苦手な方に、ぜひおすすめしたい一杯です。

ストレートでの味わいを愉しんだら、バーテンダーさんに「加水用の水」をいただきましょう。

グラスに数滴入れるとアルコール度数が変化し、いままでアルコールの固い殻に包まれていた風味や味わいが一気に開き(広がり)ます。ロック(オンザロックス)、水割り、ハイボール(炭酸割り)というのは、いわばウイスキーへの加水のバリエーションなんですね。

といった感じで、「知れば知るほど面白くなる」のが洋酒の世界。

カウンターの目の前には、洋酒の専門家こと、バーテンダーさんがいらっしゃいますので、ぜひ洋酒にまつわる会話とともにその味わいをお楽しみください!

[本日のお会計]
・生ビール(エーデルピルス) 950円
・グレンモーレンジィ 10年 1300円
・ザ・ネイキッドグラウス 1300円
・サービス料(10%) 355円
合計 3905円 

西鉄グランドホテル「ラウンジバー グロット」HPサイトはこちら

Produced by 福博ツナグ文藝社

※情報は2018.9.5時点のものです

西鉄グランドホテル

住所福岡市中央区大名2-6-60
URLhttp://www.grand-h.jp/

福博ツナグ文藝社

福岡の飲食文化・芸術文化に関する情報発信を行う非営利団体。樋口一幸氏(Bar Higuchiオーナーバーテンダー)が代表を務め、毎年6月に開催される九州最大のウイスキーの祭典「ウイスキートーク福岡」の企画運営のほか、2017年には福岡市博物館にて期間限定イベント「黄金のミュージアムバー」、福岡市総合図書館映像ホール・シネラにて特別上映会「映画監督 中島良の世界」などをプロデュース。「ART FAIR ASIA FUKUOKA」や「ギャラリー梯子酒」などアートイベントの広報も手がけている。

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