西新は路地裏に名店あり☆「月みちるBAR」で “地ウイスキー” 飲み比べ。

福岡市早良区祖原。早良街道に面し、地下にスーパーマーケット「ハローディ」が入る複合ビル「西新テングッドシティ」の西側を南北に伸びる路地には、西新エリアを代表する個性的かつハイレベルな飲食店が密集しています。

その中から今回ご紹介するのは、このブルーの外観が特徴的なお店「月みちるBAR」です。
カウンターの中には女性バーテンダーさんがお二人。早い時間帯は女性のお客さんが多く、たいてい一人か二人でいらっしゃるそうです。

さて、今宵の一杯目は、1759年にアイルランドで生まれたプレミアムスタウトビール「ドラフトギネス」を。クリーミーな泡と黒ビール特有のコク、そしてすっきりとした後味。その三位一体のバランスが絶妙な一杯です。

余談ですが、1950年代半ばにギネス社の社長さんが思いつきで始めたのが、かの有名な『ギネスブック』。友人と狩りに出かけたときに、「獲物の中で一番早く飛ぶ鳥は何か?」ということで議論になり、様々なジャンルにわたって同じような興味関心を持つ人たちの好奇心と知識欲を満たす記録集を作りたい、と思ったのがきっかけだったそうです。

そして、このお店では、カウンターの背後の壁に映画の名作が日替わりで投影されており、その映像がバックバー(洋酒棚)に設えられた鏡に反映する粋な仕掛けが。

それではここで、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの印象的なシーンを背景に、ずらりと並んだウイスキーを紹介したいと思います。

左から、ラガヴーリン・ボウモア・アードベック・ラフロイグ(スコットランド・アイラ島のシングルモルトウイスキー)/マッカラン・グレンリベット(スコットランド・スペイサイド地方のシングルモルトウイスキー)/ロイヤルロッホナガー(スコットランド・ハイランド地方のシングルモルトウイスキー)/ディンプル・バランタイン(スコットランド・ブレンデッドウイスキー)/カナディアンクラブ(カナディアンウイスキー)

まさに「王道」のラインナップ。しかもお値段は、お値打ち感のある “西新価格” です。

そしてカウンターの上には国産の珍しい銘柄のウイスキーが10本ほど並んでおり、今夜はその中からこの2本をチョイス。
ウイスキーを2杯飲むつもりなら、同時にオーダーして “飲み比べ” してみるのも楽しいもの。バーテンダーさんにも一目置かれる・・・かもしれません。

三重県四日市市・宮崎本店の「サンピースウイスキー」と広島県廿日市市・中国醸造の「戸河内ウイスキー」。
宮崎本店といえば、全国に多くのファンを持つ、究極の甲類焼酎「キンミヤ焼酎」の蔵元。その蒸留所で造られる「サンピースウイスキー」は、すっきりとした飲み口でどことなく焼酎を思わせる雰囲気。
また、中国醸造は清酒「一代弥山」の蔵元で、「戸河内ウイスキー」の深いコクや豊かな風味は日本酒を連想させます。

日本の “地ウイスキー” ともいえるこの2本は、まさに「Whisky」というより「ウヰスキー」。
ストレートやロックでも愉しめますが、水割りにして食中酒として味わうのもまた一興。お通しの鶏ハム&ゴーヤサラダとの相性も抜群です。

ふと気がつけば、ジェームズ・キャメロンの世界から小津安二郎の世界へとタイムスリップしている自分がいました。まだまだ知らないジャパニーズクラフトウイスキーの世界。「ギネスブック」ならぬ、私の「ウイスキーブック」には、まだまだ更新の余地があるようです。

カウンターを挟んでのざっくばらんな会話、そして未知なるボトルとの出会いが待っている「月みちるBAR」では、不定期で食事・飲み物付きのライブも開催されています。

お近くにお住いの方も、そうでない方も、ぜひ一度訪れてみてください。

Produced by 福博ツナグ文藝社

※情報は2018.9.23時点のものです

月みちるBAR

住所福岡市早良区祖原14-7
TEL092-407-0072

福博ツナグ文藝社

福岡の飲食文化・芸術文化に関する情報発信を行う非営利団体。樋口一幸氏(Bar Higuchiオーナーバーテンダー)が代表を務め、毎年6月に開催される九州最大のウイスキーの祭典「ウイスキートーク福岡」の企画運営のほか、2017年には福岡市博物館にて期間限定イベント「黄金のミュージアムバー」、福岡市総合図書館映像ホール・シネラにて特別上映会「映画監督 中島良の世界」などをプロデュース。「ART FAIR ASIA FUKUOKA」や「ギャラリー梯子酒」などアートイベントの広報も手がけている。

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