木の花ガルテン「農家おもてなしおせち 」その5【梅の甘露煮】

 11月が終わり、いよいよ師走(しわす)です。年末年始の予定はお決まりでしょうか。大分県日田市大山町に本店を置くレストラン「木の花ガルテン」の「農家おもてなしおせち」は、その名の通り、素朴さの中にも新年らしい晴れやかさもある料理を詰め合わせたおせちです。今回は2020年のラインナップから、大山町地域(以下、大山町)の特産品の梅をつかったメニューをご紹介します。

稲作から果樹栽培へ

稲作から果樹栽培へ

栽培から加工まで一貫
梅栗植えてハワイに行こう
 「梅栗植えてハワイに行こう」。大山町にはこんなキャッチフレーズがあるそうです。大山町は山間部にあり、耕作地に恵まれない地域でした。そんな小規模農業の寒村が貧しさから一日も早く脱け出すためにと、当時の農協の組合長が掲げたフレーズがこれ。村をあげて(当時は大山村でした)、ウメやクリを植える「ウメ・クリ運動」を始めたのです。限られた土地で収益性を高めるために、稲作から果樹栽培へ、そして少量でも多品目・高次元農業へとかじを切ったのです。

 一番おいしい時季に収穫し、農産物のことを知り尽くした地元農家の手で仕立てた加工品は、次第に評判を呼ぶようになりました。こうして付加価値を生み出し、農家の所得と労働環境の向上につなげていったのです。キャッチフレーズの通り、パスポートの所持率が全国で最も高い町になったといいます。この運動が始まったのは1961年、今から50年以上も前のこと。今でこそ生産者が加工品まで手掛けるのはトレンドにもなっていますが、大山町はその先駆けなのです。

ウメは大山町の特産品

ウメは大山町の特産品

栽培から加工までを丁寧に
 キャッチフレーズとなっているだけあって、ウメは大山町の特産品。栽培から製品に仕上げる加工までを一貫して大山町で手掛けています。

 11月は、夏に収穫した梅を漬けこんだ新物の梅干しが出回り始める時期。傷がつかないよう手もぎで丁寧に収穫した完熟梅を、昔ながらの製法で漬けこんでいます。直売所では、それぞれの農家で漬けた梅干しを、生産者の名前入りで販売しています。毎年楽しみにしているお客さんも多いそうですよ。

「梅の甘露煮」

「梅の甘露煮」

開運と子孫繁栄の象徴
ウメを新年に
 ウメは古来から縁起のいい食べ物として重用されてきました。新年に梅干しをお茶に入れて飲み、無病息災を願う風習がある地域もありますし、枝にたくさんの実をつけることから子孫繁栄を象徴するとも言われています。食べるだけでなく、寒さが厳しい時季にいち早く花が咲くことから、出世や開運の象徴としても捉えられてきました。可れんで香りもよく、春の訪れを感じさせるウメの花は、お正月の飾りにも欠かせません。

甘く炊き上げた
「梅の甘露煮」
 そんな新年を迎えるのにぴったりのウメ。「農家おもてなしおせち」では、「梅の甘露煮」をメニューに取り入れました。丸々とした大山産の青梅を甘く炊きあげています。柔らかい果肉を口に入れると、甘さの中にもほのかな酸味とウメの香りが感じられます。「ウメが健康にいいのは分かるけど、すっぱくてちょっと苦手だな~」という人でもおいしくいただけますよ。数あるおせち料理の中でも、常に人気上位の定番メニューです。

「鮎の梅肉南蛮」

「鮎の梅肉南蛮」

 そして、梅を使ったメニューをもう一つご紹介しましょう。今年新登場の「鮎の梅肉南蛮」です。
 地元で育ったアユを南蛮漬けにしています。南蛮酢には梅肉をプラス。梅の風味が食欲をそそる一品です。こちらも楽しみですね。

木の花ガルテンのおせち

 「農家おもてなしおせち」の注文と詳細は木の花ガルテンウェブサイト
  注文は12月15日(日)までですが、数に限りがあり、その前に完売する可能性もあります。
 ぜひ早めにご注文ください。

 企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局
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※情報は2019.11.29時点のものです