時代が変わっても“母の味”を忠実に守り続ける「もつ料理 かわ乃 」

創業50年以上の名店の秘密に迫る企画【老舗探訪】。

今回は、創業63年「もつ料理 かわ乃」をご紹介します。

ニラとホルモン、博多もつ鍋の発祥

1953(昭和28)年、元公務員の井上富子さんが店作りに協力した河野貫六さんとともに創業。

「安くて栄養満点。おなかいっぱいになる料理を」と考案したしょう油味のホルモン鍋が、博多のもつ鍋の発祥とされています。一人娘を育てるために必死で働いた富子さんは、仕入れ、調理、接客を一人でこなす多忙な日々を送っていました。創業から約20年後、成人した娘の恭子さんが店を引き継ぐことになりました。

 

スープなし、ニラたっぷりの酒のアテ

小腸、大腸、シマ腸、ミノ、センマイ、赤センマイ、ハツを使用
昔からの常連客はキャベツ抜きでオーダーする

小腸、大腸、シマ腸、ミノ、センマイ、赤センマイ、ハツを使用
昔からの常連客はキャベツ抜きでオーダーする

創業当時は1人前100円以下。スープなし、ニラのみで味わうのが主流でした。

夏場は手ぬぐいとうちわを持参して、ランニングシャツにステテコ姿で鍋をつつく、余りの酒を鍋に注す、近所の製麺所から麺を持ち込むなど、人それぞれの楽しみ方があったといいます。キャベツの追加、スープの量、もつの種類は時代にあわせて変化しましたが、それでも変わらない“母の味”を、恭子さんは忠実に守り続けています。

 

老舗のひとこと

もつは毎日2時間かけて、流水で丁寧に洗い流しで“掃除”します。大変だけどこれがすべて。鮮度と味を守るためには欠かせないことですね。

3代目女将 井上恭子さん

《もつ料理 かわ乃 春吉本店》

福岡市中央区春吉2-16-8

TEL/092-761-2926

営業時間/17:00~23:30

定休日/不定

 

※情報は2016.12.8時点のものです

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