女たちの饗宴vol.5-自由

@ブルックリンパーラー博多

 

他人の自由を否定するものは、自ら自由を受けるに値しない。

Those who deny freedom to others deserve it not for themselves

エイブラハム・リンカーン

 

奴隷解放宣言で知られるアメリカの第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンは、自由についてこう言葉を残している。

自由を享受するためには、他人の自由もまた認めなければならない―。

それは家族や恋人、友人、日常のいろいろな人間関係でもいえることだ。

 

大人の女性たちが集まり、哲学的考察を深めていく「女たちの饗宴」。

5回目の「女たちの饗宴」のテーマは「自由」。

それぞれの立場で、「自由」について考えた。

 

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灰塚鮎子さん

「母親、働いている女性、独身女性など女性は役割に縛られることが多い。専業主婦のとき、家庭中心で息苦しく感じたこともあった。子どもはかわいいし、自分の中でも『子どもが2歳までは…』と線引きしているところがあったけれど、自由を求めていた。幸せだけど、どこかに不自由を感じていたから自由をより意識していたんだと思う

 

「『やりたいことをやる』という自由は、すごく面倒だけれど、周囲の協力が不可欠。やりたいことをやるためには、人を説得し、理解してもらい、時には他人の自由を奪ってしまうこともあるんだろうけど、その分、自分も責任を持って頑張らなければいけない

 

「子どもの時に。ゆったりと流れていく時間を過ごすことはすごく大切なことだと思う。意味なく過ごす時間が実はすごく意味のある時間で、無駄と思うような時間が実はすごく価値があり、大人になって役立つこともいっぱいある」

 

 

 

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須藤美香さん

「これまであまり『自由』とか『不自由』とか考えたことがなかった。でも、外国人と交流していると、日本の枠(常識)にとらわれている自分に気が付いた。日本では暗黙の了解で始業時間30分前に来るけれど、外国人は時間ちょうどにしか来ない。仕事とプライベートをきっちり分けているし、他人に流されない『自分』というものをしっかり持っている

 

「アフリカの留学生と話したとき、『freedom is not free』と言われたことがあった。自由はただではない、という意味。日本にいると『自由』であることをあまり意識しないけれど、世界には自由を獲得するために苦しんでいる人や戦っている人がいるんだと知った

 

 

 

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寺島みちこさん

「自由といえば自由だし、不自由といえば不自由だし。それを決めるのは自分なんじゃないかな。外的な縛り、内的な縛り、それぞれあってみんな生きている。これまで結婚や転職、出産などで仕事を辞めたり、いろいろなことがあったけれど、すべて選択するのは自分。何の自信もないけれど、今あるものを捨てても次は必ず掴み取る!と思って進んできた

 

「外的な縛りもあるけれど、自分に見えないパラダイムもある。個人的な思い、家族のこと、地域のこといろいろあるけれど、それに慣れてしまって『こういうもの』と自分でも気づかないうちに縛りをつくってしまったら自由に飛ぶことができない」

 

「平和も自由も先人が獲得したもの。当たり前にあると思うと謳歌できない。自分の道を自由に選択できるためには、教育が必要。そして、自由の裏には責任もある。そういうことを子どもたちには伝えていきたい」

 

 

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阿部博美さん

「子どものころは、箱入り娘というかむしろ缶詰入りに例えられるくらい両親が厳しかった。兄は夜に出かけられても、私はダメ。高校のときバンド活動していて、みんなで泊りがけの打ち上げがあったときも私だけ泊まれなかった。みんなが自由に思えて、あの頃は自由を渇望していた

 

大人になって、無意識に自分で枠を決めていたことに気が付いた。結婚したから単身赴任は無理とか、自分自身の問題なのに、人や周りのせいにして…。自由は自分で決めること。責任を持って自分で決めることにあるって気が付いた

 

 

 

 

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【編集メモ】

幼いころは自由を渇望していたような気がする。

経済的な自由も、人生を選択する自由も、自ら手にしている実感がなく、

「早く大人になりたい」「大人になって好きなことをやりたい」と思っていた。

 

大人になったいま、果たしてどれほどの自由を得ているだろうか。

何にお金を使うか、どう生きていくか、自分で選択できるようになったが、

いつの間にか時間的な余裕、精神的な余裕を少しずつ失いはじめ、

相変わらず「自由」を渇望している自分がいるような気がする。

 

自由は自ら得るもの。そして、他人を尊重し、同じように自由を与えること。

生きる上で大切な「自由」の原点を学んだ一夜だった。

(文・一木朋子、撮影・古賀亜矢子)

※情報は2013.9.30時点のものです

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