
仕事と子育てを両立し、生き生きと働き続けたい 西部ガスのママ社員
101回目となる今回は、西部ガス(福岡市博多区)の林絵里子さん(36)にお話をうかがいました。
林さんは2005年入社。人事部の採用担当、広報室を経て、今年4月から人財活性化推進室に在籍しています。5歳の息子さんを育てるお母さんでもあり、仕事と育児を両立しながら、生き生きと働く林さんの姿が印象的でした。
―担当する仕事について教えてください。
エネルギーの自由化が進む中、業界の競争も激化し、多様なニーズに応える時代になりました。私は主に女性活躍推進に携わり、女性社員や子育て中の男性社員の研修などを担当しています。9月には、全社員を対象に多様性フォーラムを企画しました。終了後に行ったアンケートでは、参加者の約98%が「仕事やこれからの人生を考えるうえで役に立つ内容だった」と答えました。社員1人1人に、働き方改革を「わがこと」として捉えてもらい、今後はより多くの社員に参加してもらうよう努めたいと思います。
普段から、同世代の女性社員に、ランチを兼ねて困り事や要望を聞くなど、情報収集にも努めています。子育て中の女性社員も多く、井戸端会議のような感じで子育ての悩みを話し合ったりしています。
――これまでに印象に残っている仕事はありますか。
2008年から9年間、広報室に在籍しました。風力、太陽光エネルギーなど、会社が事業を広げる時期と重なり、プレスリリースの数がそれまでの2倍ほどに増えました。記者発表のときも、自分の発した言葉がテレビや新聞で報道されると思うと、とても責任を感じました。正しい情報を早く届けなければならない仕事は、大変でしたが、やりがいもありました。
―子育てと仕事との両立は大変ですね。
3年間の育児休業を経て14年に復職し、現在は短時間勤務制度を利用しています。限られた時間で仕事を処理する能力を問われる日々です。子どもの幼稚園の送り迎えや毎日の食事作りは、夫と協力しながらやっていいます。子どもが病気をして、保育園を休ませなければならないときは、近くに住む私の両親に手伝ってもらうこともあります。
―気分転換の方法は。
片道約30分の通勤時間を利用し、小説などを読んでいます。本は自分の世界観を広げてくれますし、仕事と子育てで忙しい現実をしばし忘れさせてくれます。普段の生活を俯瞰的に眺める機会にもなっています。
小説は上橋菜穂子さんの作品が好きですね。東レ経営研究所社長などを務め、病気のご家族を支えながら働いた経験を持つ佐々木常夫さんの著書もよく読みます。
休日は、いつもより少し手の込んだ料理を作り、友人を招いてパーティーを開くこともあります。夫が料理好きで、週末は食事を作ってくれることが多いので助かります。子どもも、見よう見まねで卵を割ってくれたりします。成長を感じる機会にもなっていますね。
私は日本酒が好きで、行きつけの酒店で料理に合う日本酒を選ぶのを楽しんだりしています。
―これからの目標は。
目の前の仕事に取り組みながら、生き生きと働き続けたいです。いろんな価値観を持つ社員が違いを認め、生かしながらそれぞれの力を発揮していくことが、ひいては会社の成長にもつながるのではないか。今の部署に来てから、あらためてそう感じています。
【はやし・えりこ】
福岡市出身。同志社大商学部卒。2005年4月に西部ガス入社。人事労政部、広報室を経て今年4月から西部ガス人財活性化推進室。社員教育や、女性活躍推進をテーマとした社内研修とフォーラムを担当する。
※情報は2017.11.4時点のものです
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