「装いは生き方そのもの」銀行勤務からファッションの世界へ転身して20年

 生き生きとした表情と、明るい笑顔が印象的な藤原純子さん。銀行勤務時代に色の魅力に引かれ、カラーコーディネーターの資格などを取得。その後ファッションの世界に進み、現在はファッションコンサルタントとして多くの女性の悩みに寄り添い、それぞれにふさわしいコーディネートを提案しています。10月には、初の著書「ファッションで生きる~私の場所で息をする」(ギャラクシーブックス)を出版しました。

藤原さんの信条は「装いは生き方そのもの」

――色の魅力に引きつけられたのは、なぜですか。

 信号待ちをしていたある時、「見渡すところのすべてに色がある」と気付いたのです。色って面白いな、色に関わる仕事がしたいなと思いました。すでにカラーコーディネーター2級の資格は取っていましたが、さらに勉強を重ね、その人の個性や魅力を引き出すパーソナルカラーライセンスを取得しました。

――ファッションの仕事をするようになったきっかけは。

 私は身長158センチ。小柄であることがずっとコンプレックスでした。でも、誰にでもコンプレックスはあるものです。小柄だったからこそ、私は自分に似合う服を求めて続けてきて、今の仕事にたどり着いたのだと思います。

私にとって、コンプレックスは仕事の原点であり、財産です。

――ファッションコンサルタントとして、今はどんなお仕事が中心ですか。

 その人に似合う色を提案する「パーソナルカラー診断」や、洋服の買い物に同行する「ファッションアテンダント」などを行っています。まずは、お客さまが何に悩んでいるのかをじっくり聞きます。悩みが整理されるとすっきりしますし、そうして選んだ洋服は、大切に着るものです。

――お客さまに対し、心掛けていることは。

 長所を生かすこと。例えば、「足が太い」と悩んでいるお客さまがいましたが、足首は細かったので、それを生かすようなファッションを提案しました。そして、思い込みを取り払うことも大切です。母親から「あなたは、黒やグレーしか似合わない」と言われ続けていた方が、カラー診断によって明るい色も似合うことが分かり、それを伝えると、表情が一瞬で明るくなりました。お客さまの喜ぶ顔を見るのは何よりうれしいですね。

ファッションへの思いを熱く語る藤原さん

ファッションへの思いを熱く語る藤原さん

――10月には、初の著書を上梓されました。

 2年ほど前に出版社からお話を頂きました。単なる「ファッション本」にはしたくないと思い、ファッションコンサルタントという仕事を通した私の生き方、考え方を1年半かけてまとめました。

 「装いは生き方そのもの」「着飾るより着こなす」「生き方を磨けば、ファッションセンスも磨かれる」など、私の信条も伝えています。

バッグに入れて気軽に持ち歩けるようにと、手帳サイズにしました。カバーも帯もないシンプルな本です。現在、アマゾンのみで販売しています。

ファッションの世界で仕事をするようになってから、もうすぐ20年。これまでの足跡を振り返る良い機会になりました。

初の著書を手に

初の著書を手に

――藤原さんにとって、ご家族の存在は。

家族は夫と娘が2人。夫は、いつも黙って見守ってくれています。

先日、25歳の長女から、「幾つになってもやりたいことをやれるんだって、お母さんが身をもって教えてくれた」と言われました。娘たちが小さい頃は仕事が忙しく、寂しい思いをさせただけに、その言葉はとてもうれしかったです。

 次女は今、東京の大学に通っています。これを機に、私も東京にも拠点を広げたいと思っています。

――ファッションを楽しむために、女性の皆さんへメッセージを。

 「品格」と「清潔感」を心掛けてほしいと、皆さんにはお伝えしています。それに加えて、知性も磨いてほしい。立ち居振る舞い、姿勢、歩き方などを気をつけるだけで、ずいぶん変わります。

センスは幾つになっても磨けるものです。バッグやベルト、スカーフなどの小物使いもポイント。若いころに買った洋服がクローゼットに眠っているという人も、小物で工夫することを薦めます。そうすることで、洋服がよみがえりますよ。

自分の好きな洋服をどんどん着て、おしゃれをもっと自由に楽しんでほしいですね。

カラー診断に欠かせない、色見本

カラー診断に欠かせない、色見本

 

【藤原純子さんプロフィル】

1965年生まれ、北九州市出身。ファッシネーション代表。

11年の銀行勤務を経て、2000年に独立。内面、外面、精神面から、その人らしさを引き出すファッションを提案する。後進の育成にも力を入れている。

※情報は2017.12.2時点のものです

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