口腔ケアと介護を同時に学べる

 2025年には団塊世代が後期高齢者となる「2025年問題」が注目されています。関心が高まる中、10月には高齢者の口腔ケアと介護を同時に学べる書籍「地域包括ケアシステムで活かせる! 在宅・施設で行う口腔ケアに必要な介護技術」が発行されました。出版の狙いや介護現場の現状などについて、著者のひとりである九州歯科大助教の泉繭依さんに聞きました。

 

 ―本を出したきっかけは。

  「介護だけを取り上げた書籍、口腔ケア(歯磨きなど)の方法に関するものはありましたが、両方の内容を1冊にまとめたものがありませんでした。現場では寝たきりの人を起こす介護技術、誤嚥性肺炎を防ぐ歯科衛生両方の技術が求められています。それぞれの技術を1度に学べれば、介護に携わる全ての人が助かるのではと思い、制作しました」

 

 ―今回のポイントは。

  「現場ですぐに活用できるよう、写真を多く使った点です。寝たきりの方の介護技術、座ることができる場合の口腔ケアなど、体の動かし方まで写真を掲載しています」

 

 ―どのような方を対象にしたのですか。

  「介護士や看護師、歯科医、歯科衛生士はもちろん、家で介護をしている家族の方、介護や歯科関係を目指す学生にも読んでもらえるとうれしいです」

 

  ―泉さん自身の今後の目標は。

 「約20年、高齢者向けの歯科衛生に取り組んできました。年々、介護を必要とされる方が増えています。求められることが多様化する中で、1人でも多くの人を元気づける存在になりたいですね」

 

「地域包括ケアシステムで活かせる! 在宅・施設で行う口腔ケアに必要な介護技術」

3,456円 永末書店

※情報は2017.12.26時点のものです

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