「ブラックモンブラン」竹下製菓社長が語る目標とは

 今回は、「ブラックモンブラン」「ミルクック」など、アイスクリームのロングセラー商品で知られる竹下製菓(佐賀県小城市)の5代目社長、竹下真由さん(36)にお話を伺いました。

 竹下さんは、2016年4月に父・竹下敏昭さんの後を継いで社長に就任。現在5歳、4歳、3歳の3人のお子さんを育てながら、社長業に励んでいらっしゃいます。

人気商品のアイスクリームを前に

人気商品のアイスクリームを前に

―社長就任から、この春には3年目です。

 自宅は工場も兼ねており、家業は身近でした。菓子職人でもあった祖父が、自宅でアイスクリームを試作する姿を覚えています。夜、父と懐中電灯を持って工場の見回りに行ったこともありました。

一人っ子なので、いずれは自分が会社を継ぐことになるだろうと考えていました。就任直後、ある取引先の社長から花束と祝福の電話を頂きました。「社長になられるのを楽しみにしていました。あなたならきっと大丈夫」などの温かい言葉は、今も仕事の原動力になっています。

――大学卒業後は、東京で就職されたそうですね。

 一度は外の世界を経験したいと思い、外資系のコンサルティング会社に入社しました。そこで4年間、がむしゃらに働きました。徹夜で仕事したこともあります。

 その会社で夫と出会い、家業を一緒に継ぐことを約束してくれたので2011年に帰郷し、竹下製菓に入社しました。

―「ブラックモンブラン」は、幅広い世代に親しまれていますね。

 アイスクリームやお菓子は、人を幸せにする素材であると同時に、口に入れるものですから、「安心、安全」が求められます。業界間の競争も激しく、商品がお客さまになじむ前に消えてしまうこともあります。ブラックモンブランは、来年発売から50周年を迎えますが、より良い味を追求する努力を重ねてきました。

―3児の母。子育てとの両立は大変でしょう。

 同居する両親と、夫との4人で、交代で子守をしながらやっています。疲れて帰宅しても、子どもの笑顔に癒やされ、頑張ろうという気持ちになれます。

社員も、育児や介護、農業との兼業など、それぞれ事情を抱えており、まずはじっくり話を聞くことを心掛けています。社員同士、「お互いさま」の精神で仕事に臨んでもらうように声掛けをしています。

―これからの目標は。

 竹下製菓で働くことを誇りに思ってもらえること、「わが子も竹下製菓で働いてほしい」と思ってもらえるような会社でありたいです。取引先の方からも、「竹下製菓と取引できて良かった」と感じていただける会社でありたいと思います。

約50年前、祖父が、アルプスのモンブランを眺めながら発案した「ブラックモンブラン」。実は私は、まだ一度もモンブランをこの目で見たことがないので、いつか行ってみたいです。そして、ブラックモンブランを超える商品を作りたいですね。

工場の前で

※情報は2018.1.27時点のものです

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