映画「未来のミライ」 主演声優の上白石萌歌さん

映画「未来のミライ」で主人公「くんちゃん」の声を演じた、上白石萌歌さんにお話を伺いました。

上白石萌歌さん
Hair&make:冨永朋子(Allure)   Stylist:嶋岡隆

上白石萌歌さん
Hair&make:冨永朋子(Allure) Stylist:嶋岡隆

4歳の男の子「くんちゃん」を、どのように演じられましたか?

主人公が4歳ということは映画史的にとても珍しいそうで、自分にとっても大きな挑戦でした。保育園児と一緒に遊ぶ機会があり、私の想像以上にしっかり話したり考えたりしている姿を見て、子どもっぽくつくるということはしなくていいんだなと分かりました。私自身は4歳の頃はすごくはずかしがり屋で、いつもお母さんの後ろに隠れているような子どもでした。くんちゃんみたいに快活で人見知りしない感じではありませんでした(笑)。

物語は、生まれたばかりの妹ミライちゃんが、中学生の姿でくんちゃんの前に現れる、ファンタジックな展開を見せますね。

小さい赤ちゃんが大きくなって目の前に現れた時、くんちゃんの気持ちはどんなふうだろうと想像を膨らませました。例えば、自分の姉(同じく女優の上白石萌音さん)が30歳くらいになって現れたら…って置き換えて考えてみましたが、やっぱり想像ができませんでした。この不思議なことが自然と起こっているのが、細田監督の作品の世界観ですよね。

細田監督との印象に残るエピソードを教えてください。

先日カンヌ映画祭に行きました。パリで取材を受けた舞台が、オルセー美術館で、なぜだろう?と思っていたら、細田監督が、この美術館にあるマネの「オランピア」に大きな影響を受けたからでした。監督いわく、初めて描かれた娼婦の裸体の絵で、とても挑戦的な試みだったのだそうです。挑戦し続ける姿勢はマネに学んだとおっしゃるのを聞いて、理解が広がった気がしました。

監督の作品の魅力をどんなところに感じますか?

作品のモチーフは変わらず、共通して爽やかだけど力強くて、何気ないことの後ろに、壮大なテーマが隠れていると感じます。今回もそう。お話の8割くらいは家の中で起こっていて、くんちゃんが駄々をこねたり、ミライちゃんが泣いたりするのですが、そこから冒険をしながら広い世界を見ていく物語です。見る人によって受け取り方が異なるのが、監督の作品の大きな魅力のような気がします。

カンヌ映画祭での観客の反応はいかがでしたか?

くんちゃんと同じくらいの歳の子どもがいるというフランスの方に、「4歳の子のあり方を世界に発信するのに、あなたの声が必要だったよ」と言われたのが、本当に嬉しかったです。「あなたじゃなきゃ」ってなかなか言われないし、ましてや大好きな作品が海外の方にそういうふうに感じてもらえるなんて。これからもいろいろな表現をしていきたいという、モチベーションになりました。

今後はどのようになっていきたいという希望はありますか?

今は焦点をひとつに定めず挑戦しています。歌や舞台や映像や声のお仕事など。最近感じるのは、すべて「ひとつの表現」という意味では変わらないから、どんどん挑戦していって、変幻自在な柔軟な表現者になりたいです。


映画「未来のミライ」【2018年7月20日(金)全国東宝系にてロードショー】

細田守監督が最新作で挑むのは、甘えん坊の男の子「くんちゃん」と妹「ミライちゃん」が織りなす、ちょっと変わった「きょうだい」の物語。くんちゃんは、生まれたばかりの妹に両親の愛情を奪われ、初めての経験に戸惑います。未来からやって来た妹に導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つくんちゃん。それは大冒険の始まりでした。

監督・脚本・原作/細田守
声の出演/上白石萌歌 黒木 華 星野 源 ほか
(C)2018 スタジオ地図

 

Profile
上白石萌歌
2000年鹿児島県生まれ。第7回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞。映画「羊と鋼の森」は現在公開中。待機作に「3D彼女 リアルガール」(9月14日公開)、10月からは舞台「浪漫活劇『るろうに剣心』」に出演する。映画・ドラマ・舞台・CMと幅広く活躍中。

※情報は2018.6.21時点のものです

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