【独占】『銀河鉄道999』舞台化決定!原作者・松本零士先生にインタビュー

日本のコミック・アニメの歴史の中で燦然と輝く名作『銀河鉄道999』の40周年を記念した舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~が東京・大阪・福岡(北九州)の三都市で上演されることが決定しました。今回は、原作者であり、同公演の総監修を務められる松本零士先生に『銀河鉄道999』に込められた思いや少年時代を過ごした小倉の町についてお話を伺いました。

―『銀河鉄道999』が音楽劇として舞台化されることが決定しましたが、まずは、松本先生ご自身の率直な感想をお聞かせいただけますか?

『銀河鉄道999』はこれまでにテレビアニメや映画にはなっていますが、演劇は初めてのジャンル。その世界観がどのように表現されるのか非常に興味がありますね。

―『銀河鉄道999』には、主人公の星野鉄郎やヒロインのメーテルをはじめ、個性的なキャラクターが数多く登場しますが、今回の舞台の配役はいかがですか?

皆さん、才能あふれる俳優さんたちですから、それぞれの登場人物をどのように演じられるのか、とても楽しみです。特に、メーテル役のハルカさんはイメージ通りですね。公演が待ち遠しいです。

―今回の舞台は『銀河鉄道999』40周年を記念して企画されたものですが、どういったきっかけであの名作は誕生したのですか?

いまから40数年前、とにかく何でも見てやろう、何でも経験してみようというという気持ちでアフリカを旅行しまして、そのときの体験から着想を得て生まれたのが『銀河鉄道999』です。とにかくアフリカの大自然の雄大さには感激しましたし、ヌーの群れに襲われそうになったのも今では懐かしい思い出ですね。

―松本先生ご自身が、主人公の鉄郎のような体験をされたのですね。

私は久留米生まれの小倉育ちで、幼少期に進駐軍から入手した『スーパーマン』や『スパイダーマン』などのアメリカンコミックに強い影響を受け、漫画家を志しました。小倉での少年時代は今でも鮮明に覚えていますが、足立山や紫川が私の遊び場で、関門海峡の真ん中ぐらいまで泳いでいって、溺れかけたことも一度や二度ではありませんでした。

『銀河鉄道999』の「999」とは「未完成」という意味。大人という「1000」に未だ達していない「思春期」「青春期」を表現しています。そういった時期には大いに冒険しないといけない。そして、興味を持ったものに思い切って飛び込んでいくこと、チャレンジしていくことがとても大事だと思います。

―いまの時代、外で遊ぶ子どもの姿もだんだん少なくなってきていますね。

おっしゃるとおり、子どもをあまりにも過保護に扱いすぎているような気がします。子どものときに思う存分暴れていないと、大人になったとき、心も体も弱い人間になると思いますね。おかげさまで私は今年80歳になりますが、とても健康に過ごしています。そして、そうした体験が『銀河鉄道999』という作品の原点になっていると思います。今年11年ぶりの新作を発表しましたが、この40年間で、まだこの物語の半分くらいしか描けていないような気がします。その終わりなき旅はまだまだ続きますので、楽しみに待っていてください。

―本当にこれからの『銀河鉄道999』の行方が楽しみです。少し戻りますが、さきほど少年時代のお話に足立山や紫川という地名が出てきました。松本先生にとって、この小倉という場所はどういうところですか?

小倉は九州の玄関口であり、応接間のような場所ですね。長年の歴史と文化の蓄積がこの町を形づくっています。私は15歳で漫画家デビューしましたが、その当時映画館で観た『風と共に去りぬ』はいまだに忘れられません。私の人生を振り返ってみても、本当にこの町はいろいろな体験ができる場所、有難い場所だと思っています。

―舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~は、7月21日(土)、22日(日)の2日間、北九州芸術劇場にて上演されますが、松本先生ゆかりの地での公演とあって全国から多くのファンが小倉を訪れると思います。最後にそうしたファンの皆さんにメッセージをお願いします。

ぜひこの町の明るさを感じてほしいですね。また、私が名誉館長を務める北九州市漫画ミュージアムにもぜひ足を運んでいただきたいと思います。数多くの漫画家を生み、育てた町でもありますから。この町や今回の舞台を通して、夢や希望、そして「命は生きるためにある」という喜びに出会っていただけたら、心から嬉しく思います。

―本日は貴重なお話をたくさん聞かせていただきありがとうございました。舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~の上演が今から本当に楽しみです。

取材・編集/西山健太郎(福博ツナグ文藝社)

 

銀河鉄道999 40周年記念作品 

舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~

■公演日程

[1] 2018年7月21日(土) 12:00開演

[2] 2018年7月21日(土) 17:00開演

[3] 2018年7月22日(日) 12:00開演

■会場

北九州芸術劇場大ホール(北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11リバーウォーク北九州内)

■料金

指定席:9,300円

U-25シート:5,500円

(U-25シートは、一般発売以降販売・観劇時25歳以下対象・当日指定席引換・要身分証明書・チケットぴあのみ取扱い)

■キャスト・スタッフ

[原作・総監修]松本零士

[脚本]坪田文

[映像演出] ムーチョ村松

 

[演出]児玉明子

[出演]中川晃教 / ハルカ / 染谷俊之 / 矢沢洋子 / 雅原慶 / 美山加恋 / 入野自由 / お宮の松 / 小野妃香里 / 塚原大助 / 凰稀かなめ(特別出演) / 平方元基 / 他

★アフタートークショー

7月21日(土)12:00 中川晃教、入野自由、凰稀かなめ、お宮の松

7月21日(土)17:00 平方元基、染谷俊之、美山加恋、お宮の松

■公式HPサイトはこちら

※情報は2018.6.20時点のものです

北九州芸術劇場

住所北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11
TEL093-562-2655
FAX093-562-2588
URLhttp://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/

西山健太郎

1978年福岡市生まれ。2017年2月、樋口一幸氏(Bar Higuchi店主、ウイスキートーク福岡・実行委員長)とともに、福岡の飲食文化・芸術文化に関する情報発信を行う非営利団体「福博ツナグ文藝社」を設立。西日本新聞社のアート情報サイト・ARTNE(アルトネ)でのアートイベントレポート・若手アーティストインタビューやリビング福岡ウェブサイトでの“福岡の美しい日常風景”をテーマにした写真コラム「福岡風景/Fukuoka View」の連載など、独自の切り口で情報発信を続けている。

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