『映画めんたいぴりり』主演の博多華丸さんが作品に込めた思い

 TNCテレビ西日本のドラマ「めんたいぴりり」が映画化され、来年1月11日(金)から福岡県内で先行上映されます。めんたいこ製造販売の「ふくや」(福岡市)創業者をモデルにした主人公、海野俊之を引き続き演じた博多華丸さんに撮影現場のこと、映画にかけた思いを聞きました。

―テレビドラマと映画とでは何が違いましたか。

 監督も同じ江口カンさん。ドラマと同じ感じで臨んだのですが、なかなかOKが出なくて戸惑いました。カメラの台数が違ったこともありますが、映画の大きなスクリーンゆえのこだわりもあったのでしょう。同じシーンを何度も撮り直しながら、「どうしてだめなんだろう」と思っていました。

「演技で泣いてるのか、つらくて泣いてるのか分かりませんでした」 と語る博多華丸さん

「演技で泣いてるのか、つらくて泣いてるのか分かりませんでした」 と語る博多華丸さん

―映画は今年3月、1カ月で撮り終えました。

 スケジュールの都合で超過密。仕事としては、人生の中で一番きつかったかもしれません。泣きながらめんたいを食べるシーンがあるんですが、演技で泣いているのか、本当につらくて泣いているのか分からなくなってしまいました。「あしながおじさん」を演じたシーンでは、OKが出るまで18時間かかりました。実際に高足(竹馬)をはいて歩き回ったんですが、結構うまく動けたんですよ。(博多)大吉さんには無理だなと思いました。

―思い出に残るシーンは?

 やっぱり(博多祗園)山笠の台上がりです。山笠を舁(か)く人にとって台上がりは特別の意味があります。その夢がかなったのは映画の世界だから。とはいえ、いざカメラが回り始めると台上がりを楽しむ余裕なんてありません。普段のコースとは違う狭い道を走ったり、浴び続ける勢(きお)い水が3月なのでめちゃめちゃ冷たかったり、「寒い」「寒い」を繰り返すエキストラのみなさんのことが心配になったり。さすがに自分は「寒い」とは言えず、気持ちで乗り越えるしかありませんでした。一番の思い出ですね。

―映画は福岡だけでなく、全国の人が注目しています。津々浦々まで伝えたい思いは何ですか。

 主人公のモデルとなった「ふくや」創業者の故川原俊夫さんの生きざまですね。器の大きな人です。めんたい作りに情熱を注ぎながら、望む人には製造法を教えました。弱い人、助けが必要な人にも分け隔てなく手を差し伸べました。芯が強く、一度信じたら真っすぐ突き進む人。2013年のドラマ放送開始の時から川原さんみたいな人になりたいと思いながら、演じていました。まだまだ川原さんのスケール感には遠いけど、映画では役に見合う演技ができたか、ぜひ劇場で確かめてください。

<プロフィル 博多華丸さん>
 1970年生まれ。福岡県出身。お笑いコンビ博多華丸・大吉のボケ担当。めんたいぴりりでは、テレビドラマ、舞台に続き、映画でも主演を務めている。

『映画めんたいぴりり』 2019年1月11日(金)福岡県先行公開
 <ストーリー>昭和30年代の博多。主人公・海野俊之は中洲の一角に小さな食料品店「ふくのや」を立ち上げ、妻の千代子と営んでいた。俊之は生まれ育った韓国・釜山の総菜をヒントに、日夜「めんたいこ」づくりに精を出し、試行錯誤の末、順調にめんたいこづくりが軌道に乗り出したが…。

©2019『めんたいぴりり』製作委員会

※情報は2018.12.20時点のものです

この記事もおすすめ