芋洗坂係長が博多座「雪まろげ」に出演【インタビュー&ダンス動画】

 博多座で4月24日(水)から上演される舞台「雪まろげ」に出演する、北九州市出身のお笑い芸人で役者の芋洗坂係長にインタビュー! 公演に先がけて、たっぷりと意気込みを語ってもらいました。最後にはファンファン福岡読者の皆さんへオリジナルダンスも披露してくれています!

『雪まろげ』に出演する芋洗坂係長

『雪まろげ』に出演する芋洗坂係長

 「嘘つき女を演じたい」という森光子さんの一言から誕生した「雪まろげ」。初演は1980年、その後471回の上演回数を重ね、「放浪記」「おもろい女」と名を連ねる森さんの代表作となりました。2016年に9年ぶりに高畑淳子さん主演で待望の復活。今年、再演が決まり、初めて博多座でも公演されます。

 舞台は、昭和50年代半ばの青森・浅虫温泉。その場の空気でつい調子のいい嘘をついてしまう芸者・夢子(高畑淳子)の“嘘”を発端に、個性豊かな芸者仲間たちを巻き込んで繰り広げられる、笑って泣ける人情喜劇です。芋洗坂係長(舞台出演時は本名の小浦一優として活動)は、お金が大好きな芸者・銀子(榊原郁恵)を必死に口説く男・緒方を演じます。

―初の博多座。今の心境は?
 いや~鼻息も荒くなる勢いで(笑)、福岡出身の役者としては、やはり博多座に立つことは念願。本当にうれしいです。何か、爪あとを残したいなと思っています。

―エンターテイナーを目指して上京、この世界に入ったそうですね。
 私のダンスのルーツはトシちゃん。テレビを見ながら独学というか、真似して踊って、発表する場がないので学校や小倉城前なんかで踊っていました。高校卒業後、京都のダンス専門学校へ入学し、本格的にクラシックバレエやジャズダンスを習ったんです。19歳の頃ですね。その後、ダンスをきっかけに、芝居や歌、エンターテインメントを学んで芸能界を目指し上京。夢を見ながら働いていたショーパブで、現在の相方(現在休止中のお笑いコンビ「テンション」の相方で俳優の田口浩正さん)と出会い、お笑いと演劇を始めました。ショーパブでは2人でコントをしてみたり。それが芸能界入りのきっかけです。彼は映画、私は舞台とお互いの仕事が増え始めたので、とりあえず今はそれぞれがやりたいことをしようと、一旦休止している状況です。

―40歳の時、ひとり芸ナンバーワンを決める「R-1ぐらんぷり2008」での準優勝が印象的です。
 人生が180度変わるとは、こういうことかと実感しました。ちょうどその頃、自分がやっていた劇団が演劇祭でグランプリをいただいたんです。次は自分一人の力を試したい。そう思って挑戦しました。「芋洗坂係長」は、実は舞台で演じていたキャラクターなんです。そしたら引き返せなくなった…という感じで(笑)。

―今ではスーツに短いネクタイがトレードマークですね。
 ダンスに夢中だった20代の頃は痩せていたのですが、お笑いにシフトしていくにつれて踊る量が減り、飲み会が増え…(笑)。“踊るデブの元祖”ウガンダさんとミュージカル作品で出会い、「自分も年で踊れなくなってきたから、踊れるデブを継いでくれ」と。体重100㎏を超えても踊れたら仕事がくるとアドバイスを受けて、当時80㎏だった体重を100㎏へ増量しました。今はプロのデブとして、105㎏をキープしています(笑)。

スーツに短いネクタイがトレードマーク

スーツに短いネクタイがトレードマーク

 ―芸人や役者のほか、お母さまから引き継いだ北九州市門司区の「二代目清美食堂」の店主もされているとか。
 九州に仕事で帰ってきた時はお店に立っています。自分がやりたいことしかやっていないので忙しいよりも楽しいが勝っています。母も喜んでくれていると思いますよ。

―「雪まろげ「とは、小さな雪玉を転がすと大きな雪玉になることを指す言葉。今回の舞台「雪まろげ」は夢子が付いた“嘘”が大騒動に発展します。
 その場の空気に合わせて嘘をついてしまう、調子のいい夢子には共感するところはありますね。例えば、飲んでいると「まだ食べられるよね?」と言われて「そうですね!」と答えてしまう。すると、いろんな方が気を使ってくださって、ものすごくたくさん注文してくださる。みんな食べるんだろうと思っていたら、誰も手を付けない(笑)。最後に一人で必死に食べなくいけなくなっちゃう。正直に、もうお腹いっぱいと言えたらいいのでしょうけど、キャラクター的にそういうわけにはいかなくて(笑)。そんな“ちっちゃな雪まろげ”は、よくありますね(笑)。

―今回演じる役について。
 一昨年に亡くなった大好きな先輩、井之上隆志さんが演じられた役です。私は今まで井之上さんの演技でどれだけ笑ってきたことか。本当に大好きな先輩が演じられていた役なので、すごくプレッシャーも感じますが、井之上さんに恥じない、自分だからできる楽しい芝居を作りたいと思います。

―大御所の皆さんとの共演に向けて、意気込みを。
 人見知りなので緊張しますが、しずちゃん(南海キャンディーズの山崎静代さん)や青木さやかさん、ポカスカジャンなど、芸人仲間もいるので心強いです。1日密着したらバラエティー番組ができそうな顔ぶれですね。そして、私はどの舞台でも“食べ物班”。皆さんをお連れするお店はもう決めてあります! すき焼きや水炊き…とにかく福岡の肉を楽しみたいと思います。

―ファンファン福岡の読者にメッセージを。
 ちっちゃな嘘がどんどん転がって大きくなって、大変な事件が起こってしまう物語ですが、いろんな方が共感できる作品です。嘘をついたことのない人はいないでしょう。必然的についてしまう嘘や人を気遣ってつく嘘もあるでしょう。そんな、いろいろな嘘の中にある本当の“真心”を見つけに来ていただければうれしいです。博多座でお待ちしています。

 ゆったりと丁寧な言葉で話してくれた芋洗坂係長。やはり一番の魅力はキレキレのダンス! ということでファンファン福岡読者の皆さんのためだけに踊っていただきました!
タイトル「雪まろげ」をダンスで表現すると…!

 

雪まろげ
日時:4月24日(水)~29日(月・祝)
場所:博多座(福岡市博多区下川端町2-1) 
料金:A席13,000円、特B席10,000円、B席7,000円、C席4,000円
問い合わせ:博多座電話予約センター
電話:092-263-5555 (10:00~18:00)

※情報は2019.3.13時点のものです

博多座

住所福岡市博多区下川端町2-1
TEL092-263-5858
URLhttp://www.hakataza.co.jp/

秋吉真由美

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