マリンワールドの縁の下の力持ち「獣医さん」の仕事に迫る!

正常な状態を知らないと病気が分からない
 「獣医」と聞いて思い浮かべるのは、動物園やペット病院の獣医かもしれません。しかし実は、水族館のマリンワールド海の中道(福岡市東区)にも獣医が居て、毎日イルカ、ペンギン、アシカ、アザラシ、そして魚の健康を管理しています。獣医は、動物の普段の状態をよく見ること、体の調子を調べること、具合が悪い動物を治療することなどが仕事です。
 マリンワールドの獣医の一人、近藤圭佑さんは「元気な時の様子を知っておくことは、とても大事です。そうしないと病気の時のおかしな様子に気付くことができません。動物はしゃべりませんから」と話します。

マリンワールドの獣医、近藤圭佑さん

生き物の命と直面する仕事
 もう一人の獣医、和田夏海さんは、「海の生物は、私たち人間が生きられない場所で暮らしています。ペットなどとは違う、野生動物としての神秘を感じます」と話します。
 動物とともに生きるということは、当然死ぬときまで見守ることが含まれます。マリンワールドでも、どうしても死んでしまう生物もいます。ここで生きている間、どれだけ幸せに健康に暮らせるか? 2人はそのために毎日仕事をしているそうです。

マリンワールドのもう一人の獣医、和田夏海さん

<お話を聞いた人>

近藤圭佑さん

近藤圭佑さん
 「キリンのそばで働きたい!」と思っていたのに、マリンワールドのイルカショーに感動して、水族館で働くことに。

和田夏海さん

和田夏海さん
 小学生の頃からの、水族館で働きたいという夢をかなえた、今年1年目の獣医さん。「毎日新しい発見ばかり!」

獣医の仕事をのぞき見しよう
その(1) クエ
 なんと体重が50㎏以上あるというクエ。水族館に来た時は弱っていたのですが、人間にも使う呼吸を促す薬やばい菌を殺す薬を注射で、元気になりました。今は岩にぶつけた体の傷の治療中。獣医は「箱メガネ」と呼ばれる道具で観察します。

クエの様子を観察する近藤さん

箱メガネから見えるクエ


その(2) イルカ

 体の調子を知るためには、血液検査が欠かせません。プールに潜って採血するのでしょうか? イルカの場合、トレーナーと「尾びれを差し出す」という動作ができるように訓練し、獣医が尾びれの太い血管から、注射器で採血します。さまざまなスタッフとの二人三脚です。

尾びれを差し出す動作も訓練します


その(3)ウミガメ

 このウミガメも、海で弱っていたところを保護されました。背中の甲羅側に肺があり、濡れタオル越しに肺の音を聞きます。「スーッ」という音なら正常。炎症を起こしていると「ゴボゴボ」という音が聞こえます。今日はどうやら問題なし!

甲羅に濡れタオルをあてて肺の音を聞きます


★今年も開催! 夏休みの「夜のすいぞくかん」
 暗くなった水槽で生物の様子を観察したり、夜景をバックにジャンプするイルカや寝床に帰るペンギンを見たりすることができます。
期間:7月13日~15日、7月20日~8月31日、9月の土・日曜、祝日
営業時間:9:30~21:30

マリンワールド海の中道
住所:福岡市東区西戸崎18-28
入館料:高校生以上2,300円、中学生1,200円、小学生1,000円、4歳~小学生未満600円
問い合わせ:マリンワールド海の中道
電話:092-603-0400
展示内容、営業時間など詳しくは公式ホームページ

※情報は2019.6.28時点のものです

マリンワールド海の中道

住所福岡市東区大字西戸崎18番28号
TEL092-603-0400
FAX092-603-2261
URLhttps://marine-world.jp

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