世界遺産の宗像大社で和楽器とジャズの2組が共演 熱演の様子をリポート

 世界遺産の宗像大社(福岡県宗像市)で6月29日、和楽器と洋楽器の11人が共演するコンサート「『響』×『娯』世界遺産奉納コンサート THE SOUNDS OF JAPAN(ザ サウンズ オブ ジャパン)」が開かれました。モン・サン・ミッシェル(フランス)など海外の世界遺産でも演奏してきた和楽器グループ「AUN J CLASSIC ORCHESTRA(アウン ジェイ クラシック オーケストラ)」の8人と、確かな演奏力とユーモアあふれるパフォーマンスで人気のジャズピアノトリオ「H ZETTRIO(エイチ ゼットリオ)」が共演。荘厳な空間で披露された“伝統と革新”を感じる音楽に、観客約500人(主催者発表)が聞き入りました。

宗像大社本殿の楼門前で開かれたコンサート

 コンサートはAUN Jの井上公平さんと、H ZETTRIOのH ZETT M(エイチ ゼット エム)さんが曲を共作したのをきっかけに、企画されたといいます(主催:ハートツリー、特別協賛:出光興産)。環境への貢献もテーマに据え、チケット代税込み2,500円のうち500円が宗像国際環境会議実行委員会に寄付されるそうです。

緑豊かな宗像大社

 特設舞台が設置されたのは、宗像大社本殿の楼門前。コンサートは小雨がぱらつく中、幕を開けました。色の着いた鼻が特徴的なH ZETTRIOの3人を含む全員が和服姿で登場。1曲目の「From the Far East(フロム ザ ファー イースト)」は、箏(こと)や鳴り物で優雅に始まり、その後は一転、切れや躍動感あふれる演奏に。2曲演奏すると、井上公平さんは観客に「和楽器と洋楽器のコラボレーションを楽しんでいってほしい」と呼びかけました。

躍動感のある演奏で魅了したオープニング

 続いて、AUN JとH ZETTRIOがそれぞれの楽曲を3曲ずつ披露。
 AUN Jは「Oriental Journey(オリエンタル ジャーニー)」などを、H ZETTRIOは郷愁を感じさせる「Den-en(田園)」や、リオ五輪の閉幕式で使用された軽快な「Get Happy!(ゲット ハッピー)」を演奏。体を大きく動かして演奏するスタイルや、速弾きなどの高い技術力でも観客を魅了し、会場の熱気を高めていきました。

AUN Jの単独ステージ

H ZETTRIOの単独ステージ

 続いて、和の弦楽器・箏と、洋の弦楽器・ウッドベースが共演。箏の繊細な響きとウッドベースの太く低い響きが絶妙にマッチしていました。

ウッドベースに合わせて演奏する箏奏者

 ピアノと鳴り物の共演では「Geometric Life(ジオメトリック ライフ)」を演奏。しっかりと互いの目を見て、タイミングを合わせようとするライブ感も見ものでした。

ピアノと鳴り物によるステージ

 和太鼓とドラムが共演する場面では、切れのあるリズムや力強いパフォーマンスで魅了。迫力ある音が会場に響き渡りました。

ドラムと和太鼓のステージ

 終盤は出演者全員で、福岡県民にはおなじみの黒田節や炭坑節を披露。炭坑節が始まると、観客からは自然と笑みがこぼれ、手拍子が起こっていました。ラストはH ZETTRIOの曲「Neo Japanesque(ネオ ジャパネスク)」を全員で演奏。「Neo(新しい)」と「Japanesque(日本式)」の両方の要素を感じるこの曲は、まさに今回の締めにぴったりで、観客を大いに沸かせていました。

ラストは全員で

アンコールは童謡「ふるさと」でした

 世界遺産の宗像大社で実施された今回のコンサート。厳かな雰囲気、優雅な響き、そして楽しさや親しみやすさが合わさった、とてもすてきなひとときでした。

観客の大きな拍手に応えるメンバー

 コンサートの様子は、訪日外国人向けサイト「MATCHA」でライブ配信されました。「『響』×『娯』世界遺産奉納コンサート THE SOUNDS OF JAPAN」は宗像大社のほか、7月28日(日)には金峯山寺蔵王堂(奈良県吉野町)でも開催される予定です。

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※情報は2019.7.2時点のものです

なかやま

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