竜星涼さん「成長を表現するのに苦労した」映画「トイ・ストーリー4」で

 “おもちゃの世界”を描いた人気シリーズ待望の最新作「トイ・ストーリー4」が7月12日に公開されました。自分をごみだと思い込んでいる手作りおもちゃのフォーキーが、主人公のウッディたちを新たな冒険へと誘います。フォーキーの吹き替えに初挑戦した俳優、竜星涼さんに話を聞きました。

竜星涼さん

「役が決まった時は本当にうれしかった」と竜星涼さん

―フォーキー役が決まった時の率直な感想を。

 「トイ・ストーリー」の全作品を見ていましたし、作品と一緒に育ってきた世代なので、これはぜひ挑戦したいなと思ってオーディションを受けました。役が決まった時は「オーマイガー!」と驚きました(笑)。本当にうれしかったです。同時に「自分でいいのか」と不安がよぎりましたが、僕の声を聞いた米国の製作チームから「彼はコメディアンか?」とお褒めの言葉をいただけたので、自信を持って収録に臨むことができました。収録前に全作品を見直しましたが、子どもの頃に見ていた印象と、大人になって見る印象はまた違って、本当に奥が深い作品だなと改めて感じました。そこが幅広い世代に愛される理由なんだろうと思います。

―ちょっぴり自分に自信が持てない、どこか放っておけないフォーキー。竜星さんと似ている部分は?

 フォーキーは、憎めない、とてもかわいらしい、愛嬌(あいきょう)のあるキャラクターです。そういう部分は、僕に通じる部分があるかな~と(笑)。いや、あってほしいなと思います。

―ウッディとフォーキーの関係性もすてきですね。

 そうですね。ウッディとフォーキーの関係は、兄弟のようにも親子のようにも見えます。ウッディ役の唐沢(寿明)さんも僕にとって役者の先輩であり、父のような存在でもあります。ウッディとフォーキーの関係性と重なる部分はありますね。唐沢さんには「難しい役だったね。初めてなのによくやったよ」という言葉をいただき、うれしかったです。

―今回が声優初挑戦ですが、苦労した点は?

 フォーキー役はまさに“挑戦”でした。赤ちゃんのようなキャラクターなので、声のトーンを少し高めに設定したりして、彼の素直さや無邪気さ、そんなかわいらしい魅力が見ている人にうまく伝わるように、意識して演じました。ストーリーが進むにつれて、彼も少しずつ成長していきます。最初につくったフォーキーのイメージを壊しながら、少しずつ大人になるフォーキーをつくっていく…。その成長ぶりを声だけで表現するのに本当に苦労しました。油断すると26歳になっちゃうので(笑)。そこは最後まで悩みながらやった部分でもあります。監督とディスカッションしながら演じていくのですが、英語のせりふを聞きながら日本語を当てていくという作業は、慣れるまで大変でした。また声優の仕事も全力で挑戦したい、と思うきっかけになりました。

「また声優の仕事も全力で挑戦したい、と思うきっかけになりました。」と、伊藤さん

「声優の仕事も全力で挑戦したい、と思うきっかけになりました。」

―誰もが、大切にしていたおもちゃの記憶を思い起こすような作品だと思います。 竜星さんが子どもの頃に大切にしていたおもちゃの思い出は?

 僕は子どもの頃、ウサギのぬいぐるみを肌身離さず持っていました。たぶん、親からもらったのだと思いますが、物心ついた時にはいつもそばにいた記憶があります。遊ぶ時も寝る時も常に一緒で、どんなことがあっても変わらずそばにいてくれる。汚れが目立ってきたりしても、なかなか手放せない存在でしたね。(ウッディの最初の持ち主である)アンディにとってのウッディが、僕にとってのウサギのぬいぐるみだったように思います。

―最後にメッセージを。

 前作から9年、待ったかいが十分にある作品です。ウッディやバズ、おなじみの仲間たちの成長、新しい仲間フォーキー。個性豊かな素晴らしいキャラクターばかりです。最初から最後まで心をつかんで離さない映画になっています。きっと泣いちゃいますよ(笑)。ぜひ劇場でお楽しみください。

<プロフィル>
竜星 涼(りゅうせい・りょう)
 1993年生まれ。東京都出身。主な出演作に連続テレビ小説「ひよっこ」、ドラマ「アンナチュラル」「昭和元禄落語心中」、映画「 orange-オレンジ-」「 シマウマ」「 泣き虫ピエロの結婚式」「君と100回目の恋」「22年目の告白 -私が殺人犯です-」 「先生!、、、好きになってもいいですか?」 「泣くな赤鬼」、舞台「修羅天魔~髑髏城の七人 Season 極」など

※情報は2019.7.22時点のものです

秋吉真由美

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