兄弟で抱く卓球パラリンピック出場への夢!! 立石アルファ裕一さん、イオタ良二さん

2016年のリオデジャネイロ・パラリンピック、2020年の東京パラリンピックへの出場を夢見て頑張る兄弟、立石アルファ裕一さん(左)とイオタ良二さん。日本人でミドルネームがある名前は珍しいですが、父の武泰さんが「世界で通用する名前に」と名付けられたそうです。その名に込めた願いの通り、アルファ裕一さんは、昨年8月に開催されたタイランド・オープンの団体戦で優勝、12月のコスタリカ・オープンで準優勝。幼いころから卓球に打ち込み、その才能を真っ直ぐに伸ばしてきた2人は、選手とコーチとして共に世界の舞台を目指しています。

 

※在コスタリカ日本国大使館の記事↓

http://www.cr.emb-japan.go.jp/japones/culturajp/deportes/copacrtenisdemesa2014jp.html

 

Q)いよいよ世界が見えてきましたね。

A)現在、国際ランキングが36位。パラリンピックに出場できるのは上位約20名なので、これからが勝負です。今年の12月末までの成績で世界ランキングの順位が決まるので、今年は8つの国際大会に出場し、とにかく優勝してランキングを上げていくのが目標です。

昨年の2つの国際大会の表彰状を持つイオタ良二さん(左)とアルファ裕一さん

昨年の2つの国際大会のメダルを手にするイオタ良二さん(左)とアルファ裕一さん

アルファさんは現在、福岡大学商学部4年生。生まれつき脊椎の一部が形成されず、両脚ともにつま先に力が入らない。かかとだけでしか歩けず、ひざ下の筋肉が十分に発達しないので、素早く動くことができません。

 

Q)卓球を始めたきっかけを教えてください。

アルファさん)小学5年生の時に友人に誘われたことがきっかけです。叔父が卓球教室をやっていて、学校のクラブ活動と卓球教室に通い始めました。その後、母も高校、大学と卓球選手として活躍し、インターハイや国体に出場した経験があることが分かり、ボールに回転を加えるコツなどいろいろな技を教えてもらいました。身体にハンデがあっても、技で補うことができる。あの当時は、友人との体力や運動神経の差を感じるようになり、図書館で過ごす時間が増えてきていたのですが、卓球はハンデを感じることなく純粋に楽しめた。そのことが嬉しかったんです。

Q)イオタさんはアルファさんの影響で卓球を始めたんですか?

イオタさん)そうです。卓球の試合で兄は父と一緒に鹿児島など遠征することもあったんですが、単純に「僕も父と一緒に旅行に行きたい!」「卓球をすれば父と旅に行ける!」と思って(笑)。

 

イオタさんは、中学卒業後、卓球の名門柳川高校に進学、インターハイではシングルス第5位の成績。大学では全日本学生選手権大会で団体銅メダル、ダブルス第7位、全日本卓球選手権大会では第7位に輝いた。

Q)アルファさんは高校を卒業後、一度就職して大学に入り直してますね。

A)はい。僕は5人兄弟の長男で、5人とも大学に進学させることがどれだけ大変かを理解していたし、弟たちを大学に進学させたいと思っていました。それで企業に就職し、バイトも掛け持ちしながら卓球を続けていました。ただ、海外遠征にはお金がないと行けない。でも、残業をすればするほど練習時間が削られる。そんなジレンマを感じていました。

 

Q)パラリンピック出場を本気で目指すようになったのはいつですか。

A)初めて香港の世界大会に出場した時のことです。出場選手の中に、両手両足ともに不自由な選手がいました。その選手が一生懸命にプレーしている様子を見ていると、金銭的な問題に頭を悩ませていた自分が小さく思えました。四肢が不自由な中、一生懸命プレーする彼を見て、生まれて初めて感動で涙が込み上げてきました。その体験から、本気で心の底から卓球に打ち込みたい、と思ったんです。それで練習に専念するために会社を辞め、大学に入り直しました。

2人の実家は今年で創業94年を迎える「立石ガクブチ店」。大学卒業後は、兄弟で家業を支えながら、世界を目指す。

 

Q)2015年は勝負の年。意気込みをお願いします。

アルファさん)世界大会で成績を残すこと。それが全てです。一人でも多くの人に勇気や感動を与えられる選手になりたいです。

イオタさん)僕の卓球選手としての夢は兄に託し、パラリンピック出場を目指す兄をコーチとして全力で支えたい。そして、兄弟でリオ・東京への夢を追いかけたいと思います。

爽やかな笑顔がまぶしい立石兄弟。取材は、2人が練習場としても活用している福岡市・中洲の「UNDER SPiN」で行いましたが、こちらの場所も超クール!!(正直、卓球に抱いていたイメージが180度変わりました)

 

福岡から世界へ!夢を追い求め、支え合い、励まし合って前へ進む立石兄弟をこれからも応援したいと思います!

 

※ご協力・ご支援のお願い※

障害者スポーツはたとえ日本代表といえども海外試合などの遠征費用も全て自費。パラリンピックに出場する為には世界ランキングを上げることが必要です。その為には海外大会参加が必要不可欠で、立石兄弟はリオに向け、今年は8大会に出場する予定です。リオ・東京パラリンピックを目指す二人の活動・夢を応援して頂ける企業、スポンサーを募集しています。ご協力・ご支援のほどをよろしくお願いいたします。

※情報は2015.1.28時点のものです

立石アルファ裕一さん、イオタ良二さん

福岡の好きなところは?
アルファさん)適度に都会で適度に田舎なところ。ちょっと行けば自然豊かなところに行けるし、交通の便がいいので街なかにも気軽に行けるところ。
イオタさん)地元愛が強い。県外の人から福岡を褒められると、自分のことのように嬉しい。出身中学を聞く人が多いけれど、それだけ「繋がり」を感じられる地域性が好き。

この記事もおすすめ