粋な西中洲の良さ、博多の魅力を伝えたい 髙木美智子さん(「河庄」女将)

福岡といえば『魚をはじめ海の幸が美味しい!』とよく言われますが、今回ご紹介する寿司・懐石の「河庄」は、食の魅力、博多の良さを体現しているといっても良いのではないでしょうか。1947年創業。「河庄」の名は、歌舞伎の演目(紙屋治兵衛と遊女小春の心中物語)からとったものだそうです。満州から引き上げてきた祖父母が店を出し、今年で創業68年。今回ご紹介するのは老舗「河庄」の代表取締役で女将の髙木美智子さんです。

 

Q)お店をいつから受け継がれているんですか?

A)2007年5月からです。今年で8年目ですね。

 

Q)福岡を代表する老舗料理店を受け継ぐことに気負いはありませんでしたか?

A)子どものころからお店にはよく出入りしていましたが、女将になって代表取締役になるなんて思ってもいませんでした。子どものころは、学校を卒業したら会社に勤めて、一般的な人生を歩むんだろうな…と思っていました。店は弟が継ぐものだって当時は思っていましたから(笑)。

Q)女将(代表取締役)になった経緯を教えてください。

A)「河庄」は祖父母の代に始めたものですが、創業時の代表は祖母が務めていました。その後、父が受け継いで、母が手伝っていたのですが、10年ほど前から両親が体調を崩して。当時、私は会社勤めをしていたのですが、父から「引退」の言葉が出たときに、周りの説得や私自身の「河庄」への思い、お客様への思いなどを整理して、会社を辞め、3代目を受け継ぐことになりました。

Q)接客業は大変だと思われますが、仕事をしていて嬉しいことは?

A)毎日、いろいろなお客様と接します。慣れないころは、上手く接客できずに怒られたこと、泣きたくなることが多々ありましたが、それもすべて勉強です。お客様から伺う知らない世界のことや未知の体験、知識、教養などに触れる機会があることが、自分の成長につながっていると思います。嬉しかったことといえば、全国を飛び回り、多くの飲食店を知っているビジネスマンの方に「僕の中で福岡では一番のお店。全国でもナンバー2だよ」と仰っていただいたことです。

 

Q)仕事へのポリシーは。

A)お客様に「また来るね」「ありがとう」と言っていただけるようなおもてなしをすることです。

Q)休日は何をしていますか?

A)朝から晩までお店で働いて、お休みも日曜日だけですので、旅行もなかなか行けません。趣味といえば、飲み歩き、食べ歩きでしょうか(笑)。そういえば、最近、ゴルフを始めました。まだまだ始めたばかりなのですが、お客様との共通の話題も増え、楽しみが増えました。

 

Q)最近、新しいバーを始められたそうですね。

A)2月20日に「夢庄」という名の小さなバーを「河庄」のすぐ近くに開店しました。日本酒、白ワインを中心に、また、店主のわがままで揃えたモルトウイスキーがお楽しみいただけるお店です。幼いころ、喫茶店を経営することが夢でしたが、その夢がちょっと叶ったかな(笑)。

Q)最後に、未来の自分へのメッセージをお願いします。

A)私は西中洲で生まれ、ここで育ちました。子どものころは、ここで縄跳びしたり、はんこ屋さんに行ったり…。ここには古き良き博多の文化が残っていると思います。こうした西中洲の良さを大切にし、京都の先斗町のような下町の風情を残した街・西中洲の魅力を広くPRしていきたいです。

※情報は2015.2.28時点のものです

髙木美智子さん

1947年創業の寿司・懐石「河庄」の3代目。2007年から代表取締役女将。2月20日、店の近くに小さなバー「夢庄」をオープン。

福岡の好きなところは?
安くて美味しい食べ物がたくさんあるところ。観光案内の一つとして推薦できるお店が多い。屋台の文化も好き。

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