女性の活躍をプロデュース 猪口一世さん(Hanako塾代表)

今回、ご紹介する方は、女性のための学び塾「Hanako塾」を運営している猪口一世さん。

猪口さんは、「Hanako塾」以外にも、「ふくおか小町倶楽部」「おんなのホンネ・研究所レクラ」「九州ウーマン」などなど、幅広い分野で活躍している福岡のリーダー的な女性です。そんな猪口さんに、仕事へのポリシーや福岡の女性たちに送るメッセージなどを聞いてみました。

Q)現在はいろいろな活動をされていますが、元々は国内航空会社に勤務していたと聞きました。

A)短大を卒業後、国内航空会社に入社しました。ちょうど、「男女雇用機会均等法」が施行されたころでしょうか。やりがいのある仕事をしたい!と思って、入社しました。

Q)当時は、まだまだ女性が正社員でバリバリ働くというのは珍しかったのではありませんか?

A)そうですね。私は26歳で結婚したのですが、女性社員の多くは、結婚して妊娠が分かった時点で辞職していました。当時は、産前産後休暇というのを16週間取得できる制度がありましたが、利用する人はまだ少なかったです。私は27歳で出産したのですが、出産後、仕事に復帰していたいと伝えたら上司に驚かれました。それほど女性が出産後仕事に復帰するケースは珍しかったのだと思います。

Q)出産後、仕事に復帰したのは猪口さんが会社で第一号だったそうですね。

A)はい。何しろ私より前に出産後に復帰した人がいないため、マタニティ用の制服を作ってもらったり、授乳室を作ってもらったり…。何から何まで私が前例になるしかありませんでした。プレッシャーはありましたが、私がダメな前例になってしまったら、後の女性たちが続かない。自分自身のためというより、もっと大きなものを背負った気持ちで、がむしゃらに仕事をしていました。

Q)前例になるプレッシャーはかなりのものがありそうですね。

A)頑張ることができたのは、周囲の理解があったからです。特に男性の上司に恵まれました。当時はグランドスタッフとして航空券の発券業務やゲート案内などをしていたのですが、復帰後は、人事や社内教官を担当させていただきました。私は自分の経験から「空港にベビーカーがあったらいいな」「授乳室があったらいいな」と思っていたのですが、それらを実現させることができました。世の中の動きも後押しになったのですが、「声を出せば社会が変わる」と実感し、声を出すこと、人の意見に耳を傾けることの大切さを学びました。

Q)航空会社では何年間勤務していたのですか?

A)17年間です。その後は、専業主婦になり、気の向くまま車の免許を取得したり習い事をしたり。しばらくして、人材派遣会社から連絡があり、航空会社での経験を生かし、マナーや社員教育などをしてほしいと依頼があり、再び働くことになりました。その後、企業向けだけでなく、個人向けにもセミナーを開催するようになり、女性向けのセミナーやレッスンを企画開催する「Hanako塾」を立ち上げました。

Q)ほかにもいろいろな活動を通して女性向けセミナー等のプロデュースをされていますが、ブログの存在が大きかったそうですね。

A)そうですね。最初のころは、セミナーを企画してもどうやって集客するんだろう、と思っていました。そこで、ブログを使って同じようなことに取り組んでいる方たちに「読者になりたい」とメッセージを送ったり、知人に言って回ったりして認知度を上げていきました。そんなとき、同じような活動をしている4人の女性起業家と出会い、5人で「おんなのホンネ・研究所レクラ」を立ち上げました。また、私のブログを九州で暮らす・働く女性が発信するライフスタイル情報サイト「九州ウーマン」の村川大吾さんがたまたま見つけてくださって、そのご縁で「九州ウーマン」の企画・運営のコミュニティプロデューサーもさせていただいています。

2013年Hanako塾の忘年会

2013年Hanako塾の忘年会

Q)いろいろとご活躍されている猪口さんの仕事へのポリシーを教えてください。

A)目の前のことに集中すること。そして、楽しむということ。楽しくないと何もうまくいかない。ピンチを楽しむことはなかなかできませんが、人生がそれで終わることはありません。ピンチにあったときも「さぁ、どうする?私。絶対、乗り越えられないことはないんだから、壁の向こうを目指して頑張れ!」と自分に言い聞かせています。もちろん、乗り越えられない壁も時にはありますが、そういう壁はどうしたって仕方のないことだから、捨てるに限ります(笑)

Q)失敗談などはありますか?

A)自分の都合の悪いことは覚えてないんですよね(笑)。人に言われて初めて気づくことが多いのですが、人の名前をよく忘れてしまって…。先日も、思いっきり知り合いの名前を間違えてみんなに大笑いされました。

Q)未来の自分にメッセージをお願いします。

A)女性の中には可能性を閉じている人がいっぱいいます。そういう人たちの背中を蹴飛ばして、一歩前へ進むお手伝いをしていきたいです。

【編集後記】

壁にぶつかったとき、どうするか―。逃げるか、挑むか。誰だってそんな壁にぶつかるときがある。その壁を猪口さんは「楽しい」と感じ、時にはそれを見えない(なかった)壁として、無視する勇気と決断力を持っています。だからこそ、切り開けた道、「前例」になって後に続く私たちの道を作ってくれたのだと思います。類まれな行動力と統率力を兼ね備えた猪口さんの今後とのさらなるご活躍を期待したいと思います。

(一木朋子)

 

※情報は2013.12.24時点のものです

猪口一世さん

株式会社Hanako塾代表取締役

(女性のための学び塾、Hanako塾)

<株式会社Hanako塾>

<ふくおか小町倶楽部>

<九州ウーマン>

福岡の好きなところは?
何と言っても、食べものがおいしいこと!景色では、愛宕浜の海岸から福岡タワーとヤフオクドームを眺めることが好きです。晴れた日には、マリノアシティ福岡の観覧車や志賀島、能古島も見えるし、福岡を独り占めしている贅沢な気分になります。

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