世界のペアダンスの基本「カシーノ」魅力 本場キューバ出身・Yoel marrero氏に聞く

陽気な音楽に合わせ、華麗なステップと美しい幾何学模様をダンスで描く「カシーノ」。綺麗な文字を書くように美しく軌道を描き、万華鏡のような空間を共有するMCC(Metodo del Cuadro del Casino)考案者であるYoel marrero氏が先日、福岡市・大名にカシーノのダンススタジオ「Familia del Casino(ファミリア・デル・カシーノ)」を訪れました。ダンススタジオを主宰するSHOKOさんは、Yoel氏と出会ってカシーノの魅力に引き込まれたそうです。(※SHOKOさんへのインタビュー「本場キューバの『カシーノ』ダンスの魅力を発信!福岡をリトルハバナに!」参照)。Yoel氏にあらためてカシーノの魅力を伺いました。

(左から)SHOKOさん、Yoel氏、TAMAさん

(左から)SHOKOさん、Yoel氏、TAMAさん

Yoel氏は7月22日に来福。23日から4日間の集中ワークショップを同スタジオで開催しました。

Q)カシーノの魅力は何ですか?

A)カシーノは世界のペアダンスの基本となった踊りで、キューバの文化遺産です。会ったことのない人でも、輪になって幾何学的な模様を描きながら踊っているとすぐに互いのことが知り合える。凝ったコミュニケーションツールともいえます。

Q)日本人がカシーノを踊ることは難しくないですか。

A)そんなことはありません。日本人でもフランス人でも誰でも踊ることができる。現在、私は約30カ国の人たちにオンライン講座で「カシーノ」を教えています。世界中にカシーノを踊っている人がいる。カシーノは世界中の誰もが共有できる無形文化遺産だと思っています。

Q)MCC(Metodo del Cuadro del Casino)を考案されたきっかけは。

A)実は、キューバの中でも「カシーノ」のメソッドは失われつつあります。長年の間にメソッドは変化し、原型が失われていくことに危機感がありました。それで、キューバ人の様々な足型を研究分析し、幾何学的にまとめ、誰でも美しく踊れるようなスクエア・メソッドを考案したんです。でも、日本との出会いがなければメソッドは生まれなかったと思います。

Q)日本との出会いですか?

A)はい。私は幼いころから空手に親しむなど、日本に興味を持っていました。日本文化を学ぶと同時に日本語も覚え、キューバで化学を研究しつつ日本語を教えていました。国際交流基金の奨学金で日本に12年間住んでいたこともあるのですが、日本人の伝統を大事にする心や正確さに重きを置く精神に学ぶことが少なくなかったです。カシーノの踊りにしても、日本人は足の動かし方やリードをはじめ、細かい点まで正確に踊ります。メソッドを考案できたのは、日本人のおかげだと言っても過言ではありません。

Q)日本とキューバに共通することはありますか。

A)どちらも島国で、文化を大切にするところです。自分の国にアイデンティティを持っている点ですね。

 

Q)今後の夢は?

A)日本でカシーノのギネスレコードを出すことです。単に人数を集めるのではなく、正確で完璧なカシーノを踊ることで世界記録を打ち出したい。それができると信じています。

Q)最後に、福岡のここが好き!という点について教えてください。

A)博多ラーメンも明太子も大好きです(笑)。福岡に限らず日本全体がそうですが、人間がいい。根性がある人が多いところが大好きです。

 ※Yoel氏とSHOKOさんがカシーノを踊っている動画はこちら↓

 

※情報は2015.7.29時点のものです

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