人間の本質に語りかける音色 松本さくらさん(バイオリニスト)

数ある楽器の中でも人気が高いバイオリン。表現力が豊かで、その音色は「人の声にもっとも近い」と評されることもあります。今回ご紹介する方は、福岡を拠点にソロや室内楽、オーケストラ客演演奏などで活躍するバイオリニストの松本さくらさん。松本さんに、バイオリンの魅力や音楽家を目指した理由などを聞いてみました。

 

Q)バイオリンを始めたきっかけを教えてください。

A)両親ともにクラシック音楽が好きで、幼い頃から音楽に触れる機会が多くありました。バイオリンを始めたのは3歳のとき。(両親から聞いたのですが)バイオリニストの五嶋みどりさんが演奏している映像がお気に入りで、自分でバイオリンを始めたいと言ったそうです。

Q)バイオリンは難しいイメージがあります。

A)バイオリンには音程を聞き分ける耳の力と身体の柔軟性が必要ですので、大人になって始めると難しい点も多いですね。

 

Q)身体の柔軟性も必要なんですか?

A)バイオリンの弦を持つ左手は、通常の生活では動かさないような動かし方をしますし、身体のしなやかさは大事な要素になります。

Q)いつごろから音楽家を目指したのですか。

A)子どもの頃はコンクールに出場して大勢の人の前で演奏するのが恥ずかしく、そんなに好きではありませんでした。大学に進学する前は音楽を職業にするとは思っていませんでしたが、入学後、音楽の道を志す尊敬できる友人たちと出会い、音楽の楽しさを改めて感じました。それから自然にできることなら音楽を仕事にして生きていきたいと思うようになりました。

 

Q)音楽の魅力とは。

A)音楽作品には、作曲家の深い心理や魂の響きが込められています。作曲家の生きた時代や環境によって作品は大きく変化すると思いますが、現在でも演奏され続けているクラシック音楽には、時代や国境を超える普遍的な“何か”があると思います。それは人間の本質に語りかけるもので、そういう音楽を聴いていると不思議と癒されたり、優しい気持ちになったり。言葉でうまく表せませんが、作曲家と寄り添え、音楽の中に身を委ねることができるような感覚が味わえることが魅力だと思います。

Q)演奏していて楽しい瞬間は。

A)曲の流れの中で、みんなの心(音)が一つになる瞬間があります。美しいハーモニーが奏でられる瞬間。そんな時は気持ちも乗ってきて、弾きながらでも感動します。

 

Q)バイオリン以外でストレス解消法を教えてください。

A)以前は、練習、仕事、寝るの3本柱でしたが、最近は料理をすることが楽しいです。バランスの良い生活を送れば、気持ちも安定するし、余裕のあるときは手の込んだ料理をつくるようにしています。

 

Q)今後の夢は。

A)画家とのコラボレーションなど、他ジャンルの人たちと新しいことができたらと思っています。

 

★松本さんが出演するコンサート情報★

株式会社大賀薬局 3rd Christmas Concert 九州交響楽団&新進気鋭の音楽家 in アクロス

12月17日(木)19:00~21:00@アクロス福岡シンフォニーホール

要整理券

FUKUOKA SILVESTER CONCERT 2015 第二回 福岡ジルベスターコンサート2015

12月31日(木)22:30~24:30@福岡サンパレスホール

全席自由 3000円(当日券 3500円)

 

 

 

※情報は2015.12.12時点のものです

松本さくらさん

音楽家(バイオリニスト)。長崎市出身。東京藝術大学音楽部卒業。ソロや室内外、オーケストラの客演演奏をはじめ、各地で演奏活動を行う傍ら後進の指導にもあたっている。

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