焼酎の文化とおいしさを広めるのが私の使命 繊月酒造社長 堤 純子さん

今回ご紹介するのは、熊本県人吉市の「繊月酒造」社長・堤純子さんです。

堤さんは、今年1月から、お父さまである堤正博氏の後を継いで社長に就任されました。もともと広告代理店に勤務されていましたが、2003年に家業に携わるようになったそうです。就任から3カ月。福岡営業本部(福岡市博多区)で、にこやかに迎えてくださいました。

 

繊月酒造本社

 

――2003年に、家業に携わるようになったきっかけは?

 その前年の2002年に、「福岡市を重要な営業拠点にしたい」ということで、福岡営業本部を福岡市南区に開設しました。私は当時、福岡市内の広告代理店に勤務していましたが、福岡市の試飲イベントで、お客さまが焼酎をおいしそうに飲んでいる姿を見て、皆さんに喜んでもらえる焼酎づくりに興味が湧いたのです。広告、広報の仕事からスタートし、今も私が担当しています。

――今の生活についてお聞かせください。

 本社、熊本営業本部(熊本市)福岡営業本部を車で行き来しています。午前8時に業務を始め、仕事の合間に取材を受けたり、人吉の観光に関する打ち合わせをしたりと、多忙な毎日です。

――繊月酒造の焼酎は、海外でも飲まれているそうですね。

 米国のニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコなどのほか、中国、香港、シンガポール、タイなどアジア各国でも飲まれています。

純米焼酎「繊月」・「川辺」、長期熟成酒「たる繊月」、赤紫蘇リキュール「恋しそう」

純米焼酎「繊月」・「川辺」、長期熟成酒「たる繊月」、赤紫蘇リキュール「恋しそう」

 

――趣味や気分転換の方法は。

 6歳で始めたバイオリンを今も続け、福岡市のアマチュアオーケストラに所属しています。また、会社員時代には会社の俳句クラブに入っていました。短い言葉で表現することが、広告のコピーを考えるときに役立っています。

――毎年5月には、本社を開放して「繊月祭」というイベントを開催しているそうですね。

 商品を飲んでくださっているお客さまへの感謝の気持ちをこめたお祭りです。ふるまい酒のほか、社員たちが準備したうどん、おでん、焼き鳥、焼きそばなどをすべて100円で販売しています。九州各県から毎年5,000人もの人が訪れ、とてもにぎわうんですよ、親子三世代で来てくださるお客さまもいます。売り上げはすべて、地元の小、中、高校に寄付しています。

昨年の繊月祭りの様子

昨年の繊月祭りの様子

今年は、5月22日(日)午前10時~午後4時に行います。ぜひお越しください。

――これからの抱負は。

焼酎のおいしさとともに、焼酎の文化を広めていくのが私の使命と考えています。米焼酎は、いも焼酎や麦焼酎に比べてまだあまり飲まれていませんし、もっと広めていきたいですね。

また、人吉は温泉、SL、球磨川下りというイメージがありますが、歴史的にすばらしい文化がたくさんあります。昨年4月には、人吉・球磨地方の文化が、「日本遺産」(文化庁)として認定されました。41の文化財から構成され、その中には青井阿蘇神社(国宝)、相良三十三観音めぐりなどのほか、「球磨焼酎」や「球磨川」も含まれています。

観光で訪れる方々にも、人吉の歴史をもっと知ってもらえたらと思います。そうすることで、地元の活性化につながればうれしいですね。

笑顔のすてきな堤社長でした

笑顔のすてきな堤社長でした

※情報は2016.3.26時点のものです

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