前に進む覚悟で、柔軟に 〜ふくや 森松忍さん〜

今回は、めんたいこ製造販売の「ふくや」(福岡市博多区)販売促進課・森松忍さんに登場していただきます。

森松さんは、1994年、ふくやに入社。天神店、久留米店店長、経営サポート室などを経て、現在はマーケティング部販売促進課でふくやの新ブランド店舗「海食べのすゝめ」の販売促進を担当しておられます。

 ふくやといえば、最近のヒット商品はツナとめんたいこがコラボした「めんツナかんかん」。2015年3月の発売以来、1年間で100万缶を売り上げたそうです。

 

この商品が生まれるきっかけをつくった森松さんに、仕事への思いなどをうかがいました。

 

――「めんツナかんかん」が生まれるきっかけとなったのは。

 新ブランド店舗「海食べのすゝめ」を立ち上げるプロジェクが2014年4月からスタートしたのですが、その一員として、全国の水産加工業者や「道の駅」などを訪ねました。トータルで25日間、170カ所を回りました。素材や、塩などの調味料にこだわりを持つ生産者に会って話を聞くことはとても勉強になりました。また各地を回り、海に囲まれた日本の豊かさを実感しました。

手製の日程表を作って巡りました

手製の日程表を作って巡りました

 そんな中で出会ったのが、ツナ缶などを製造する静岡市清水区の「由比(ゆい)缶詰所」です。ツナ缶製造の歴史は古く、戦前からアメリカにツナ缶を輸出していたそうです。

原料のビンナガマグロと油にこだわったツナ。通常、ツナは油を切って使いますが、由比さんのツナ缶は油にもうまみがあって、そのまま料理に使えるんです。その味に感激しました。「ふくや」と社風が似ているのも印象的でした。

2015年に発売した「めんツナかんかん」は、今や大ヒット商品になりました。

 

――現在は「海食べのすゝめ」の販売促進を担当しているのですね。

 福岡市早良区の小田部店を新装するにあたり、子育てが一段落し、時間に少しゆとりが生まれる40~50代の女性をターゲットとした店を目指しました。全国の生産者、加工業者とタイアップした当社のプライベートブランド(PB)商品などをそろえ、魚介類たっぷりのちゃんぽんや、干物を使った定食などが食べられるコーナーを併設しました。2014年11月のオープン以来、たくさんのお客さまにお越しいただいています。

「海食べのすゝめ」(福岡市早良区小田部3-1-7)

「海食べのすゝめ」(福岡市早良区小田部3-1-7)

 

店内には80種類の商品が並びます

店内には80種類の商品が並びます

 

魚介のうまみたっぷりのちゃんぽん(760円

魚介のうまみたっぷりのちゃんぽん(760円

 

――ところで森松さんは、働きながらインテリアコーディネーターの勉強をされたとか。

 プロジェクトが始まる前に卒業したのですが、2年制の夜間の学校に通いました。業務として通学することになったのですが、その分プレッシャーがありましたね。

2人の子どもを寝かしつけた後、学校の課題に取り組み、睡眠時間は平均2~3時間でした。家族の支えもあって、無遅刻無欠席の皆勤賞をいただくことができました。それまでの人生では到底出会えなかった人と出会い、学ぶ楽しさを見いだせたような気がします。

 

――最後に、仕事への思いを聞かせてください。

 仕事を辞めるという選択肢がないので、「前に進む覚悟しかない」という気持ちで取り組んでいます。

 若いときは、完璧にしなきゃと気を張っていたのですが、2人目の子どもを産んでから、できる範囲でやろう、時には人に頼ることもしよう、と柔軟に考えるようになりました。

 仕事も、いいときばかりじゃないし、いやな人と一緒にやらなければいけないこともあります。そんなとき、「この人から何を学べるか」とプラス思考で動くようにしています。

 いつも理解し、支えてくれる家族や両親には、感謝の言葉しかありません。

※情報は2016.5.21時点のものです

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