「味と人の出会いを演出」 岡田実夏子さん(ソムリエ)

福岡市中央区警固のレストラン「ワイン屋ヴァナペティート」で、ソムリエとして働く岡田実夏子さん。ワインのことを知らなくても、おいしいワインや飲み方を提案し、楽しい食事の時間を演出してくれる。かわいらしい笑顔でおもてなしをしている岡田さんに仕事について伺いました。

 Q)ソムリエを目指そうと思ったきっかけは何ですか。

A)20歳のころイタリアンの店で働いていたのですが、お客さまにメニューに載っているワインについて聞かれることが多かったんです。でも、当時は全然知識がなくて、シェフにその度聞いていました。それが恥ずかしいなと感じ、今の店(ヴァナペティート)のワインスクールに通い始め、ますます本格的にワインを学びたい!!と思いました。

Qソムリエになるには、資格試験がありますねね。

A)知恵熱を出すくらい勉強しました!分厚い教科書があるんですが、日本語、英語、フランス語、ドイツ語が散りばめられていて、困ったなと。ブドウの品種、赤と白それぞれのワインの製法、産地の地域名や歴史など・・・。「もうこれ以上頭に入らない!」っていうくらい覚え、筆記試験に合格、そして嗅覚や味覚、資格を使った「利き酒」と接客を問われる実技試験を経て、昨年9月に資格を取りました。

Q)ソムリエとしての接客とは、どのようなものですか。

A)お客様の好みを少しずつ引き出して、好みに合ったワインをおすすめしています。また、次回来店していただいたときは、その方の好みに合った、別の新たなワインをおすすめすることもあります。一口飲んで「おいしいね」とはまってくれたときは、とてもうれしいですね。でも、お勧めにするときの「言葉のチョイス」は難しいんですよね。

もちろん、ワインを頼まれない方にも楽しい食事の時間にしていただくことを心がけ、接客しています。

Q「言葉のチョイス」とは?

A)お客様に「このワイン、どんな匂いなの?」と聞かれ、「グリーンオリーブの塩漬けです」とか「トウモロコシの芯の香りです」と、同業者向けの言葉になってしまうんです。するとお客様には想像しづらくて、「ぽかん?」とされます。

だから、「ヨーグルトのさわやかさ」「ナッツのような香ばしさ」など身近な分かりやすいもので、おいしそうなものに例えて伝えるよう気を付けています。まだまだ勉強中です。

Q)ワインの魅力は、どんなところですか。

A)とても奥が深いところです。味や香りもそれぞれで、その1本に生産者や歴史、土地柄など物語が広がっています。また、私にとっては人との出会いを広げてくれるツールでもある。ワインを通じて、様々な年代や経験をお持ちの方とも、会話が弾む。

いいワインを開けると、背筋がシャキッと伸びますし、会話も自然と豊かになります。そんな時間を過ごすことは、きっと人生の中でも大切な経験の一つになると思います。

Q)これからの目標や夢を教えてください。

A)27歳以下のソムリエが対象のコンクールに出場し、入賞したいです。自分に箔を付けたいですね。「20年後にこのワイン飲んだらおいしいよ」っていうように、ワインに負けない深みのあるソムリエに成長したいです。そして、ワインに親しみがない人でも、構えずに楽しめるような自分の店を持ちたいです。

 

※情報は2014.3.1時点のものです

岡田実夏子さん

ワイン屋ヴァナペティート(福岡市中央区警固2-10-12)

ソムリエ:ワインの産地や歴史、味わいなど豊富な知識をもとに、お客様にすすめ、もてなす。そのワインに関するストーリーを紹介、楽しい時間に演出することも。

福岡の好きなところは?
青魚を中心とした海鮮物が、新鮮でおいしいところ。どこに食べにいっても安くてきれいな魚が並んで、これからの春先はコウイカが食べたい!!

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