「結婚、妊活、仕事」テーマの女性向け情報誌、ゼロから起業したママ編集長の思い

 今回ご登場いただくのは、情報誌「ラ・シゴーニュ」編集長の永山佳代さんです。

「ラ・シゴーニュ」は、「結婚、妊活(不妊)、仕事」を3つの柱とする、女性のための情報誌。2013年6月に創刊され、現在、偶数月に約3万部を発行しています。

これまでに、「女性の多様な働き方」、「今どきの結婚事情」、「現代女性の妊活」など、女性をめぐるさまざまなテーマを取り上げてきました。

「ラ・シゴーニュ」は、フランス語で「コウノトリ」の意味だそうです。

 今月、創刊3周年を迎えたということで、編集部でお話をうかがってきました。

バックナンバーの前で

バックナンバーの前で

――創刊3周年。今のお気持ちは。

 あっという間の3年でした。創刊当時は、取材、撮影、営業をすべて1人でこなしていました。今も、取材は自分ですることが多いです。3人のスタッフとともに日々がんばっています。年間契約をしているクライアントさんも20社になりました。

――創刊のきっかけは。

 私自身、39歳で結婚し、41歳で出産しました。2人目を望んでいましたが、なかなか授かりませんでした。

このとき、40歳を過ぎると妊娠が難しいということを初めて知ったのです。

結婚前から製薬会社に勤めていましたが、子どもときちんと向き合いたいと思い、子どもが3歳のときに、生活をリセットするつもりで退職。しばらく子育てに専念していました。

あるとき「市政だより」で福岡商工会議所が実施している「福岡起業塾」というものを知り、興味が湧いて、何のプランもないまま受講しました。厳しい授業で、当初30人いた受講生は、最後の授業では半数以下になっていました。

最後の授業で、事業計画書を発表したのですが、講師から「いいんじゃない」と言われたことが、起業への第一歩につながりました。ゼロからのスタートでしたが、家族の支えもあって、ここまで来ることができました。

製薬会社では、秘書、広報、通信販売の会員さん向けの会報誌づくりなど多彩な業務に携わってきました。それらの経験がすべて、今の仕事に役立っていると感じています。

社名の「Tree of One」は、1本の木のように、たくましく生きる女性をイメージして命名しました。

――読者の反響はいかがですか。

 出産や妊活について取り上げると、必ず「結婚についても特集してほしい」との声が寄せられました。妊娠するためには、まずパートナーが必要です。結婚について、皆さんがいかに悩んでいるかが分かりました。そして取材を重ねるうちに、女性の働き方が、家族のあり方に影響を及ぼすことを実感しました。

――誌面づくりで、工夫されていることは。

 創刊当時は「いまさら、紙?」とも言われましたが、紙媒体は未知の世界に触れる入り口だと思っています。動画を見られるQRコードを載せるなど、奥行きのある誌面づくりを心掛けています。

――今年の3月には、イベントも実施されましたね。

 「第1回 こうのとりフォーラム」というタイトルで、未来のママたちを応援することをテーマに開催しました。妊活、食と健康などに関する情報を提供し、産婦人科の医師による講演も実施しました。約600人が参加し、盛況に終わりました=写真。


――今後の抱負は。

 現在、偶数月に発行していますが、今年の10月から年4回の季刊発行に切り替えます。そして、イベントと連動した誌面にしていきます。10月1日(土)には、「働きたいママのための親子フォーラム」(仮称)を福岡市・天神で開催する予定です。

――休日はどんなふうに過ごしていますか。

 日曜日はなるべく仕事を入れず、7歳の息子と公園に行ったりしてゆっくり過ごすよう心掛けています。子育てに協力してくれる夫と母には感謝しています。

窓際に置かれたデスクで編集作業をしています

窓際に置かれたデスクで編集作業をしています

※情報は2016.6.18時点のものです

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