リオパラリンピック 視覚障がい者女子マラソン 日本代表・道下美里さん

中学生の時に右目の視力を、調理師として働いていた24歳の時に左目の視力を失った道下美里さん。盲学校で陸上競技をはじめ、中距離からマラソンへ転向し、2014年に当時の女子世界記録を樹立しました。その後も数々の栄冠に輝き、いよいよリオへ…。

道下美里さんと伴走者の堀内規生さん

道下美里さんと伴走者の堀内規生さん

―走り始めたきっかけは?

目が見えなくなると外出がおっくうで太ってしまい、ダイエットのために走りはじめました。本気で競技に向き合ったのは27歳の時です。中距離(800m)で50代の女性に1分もの差をつけられ負けたのが悔しくて。猛練習して、ジャパンパラリンピックで優勝し、世界一を目指しました。でも、それからタイムが伸びなかったんです……。目標を見失い、一時期は走ること自体をやめてしまいました。

 

―復帰しマラソンに転向したのは…

 「長距離が向いているかも」と当時のコーチから言われた頃、地元(山口県下関市)でマラソン大会が開催されることを知りました。出場したら沿道の声援が温かくてものすごく楽しかったんです! その時は伴走者が4人で、チームで戦う面白さもあり「マラソンは障がい者と障がいのない人の架け橋になる」と感じました。

 

―レースに向けた意気込みを!

レースでは伴走者とロープを持ち走っています。私たちのチームは、長さが42㎝。これを「絆」と呼んでいるんです。伴走者はランナーより脚力があるのはもちろん、走りやすいロープの持ち方、カーブや道のでこぼこを伝える指示の出し方など思いやりも大事。そのすべてを兼ね備えた伴走者は私にとって宝物です。それに、大濠公園での練習中に声をかけてくれる方々の声援もありがたい。伴走者や仲間がいれば「見えない」壁を越えられます。9月のパラリンピックでは「世界で1番」という夢を叶えたいです。

 

【パラリンピック 視覚障がい者女子マラソン】

9月18日(日) 9:00(日本時間21:00)スタート

 

Profile

道下 美里

1977年生まれ、山口県下関市出身。三井住友海上火災保険株式会社所属。自己記録は2時間59分21秒。2015年に自伝『いっしょに走ろう』(芸術新聞社)刊行

 

※情報は2016.8.25時点のものです

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