映画「サバイバルファミリー」監督の矢口史靖さん

『ウォーターボーイズ』(01年)や『スウィングガールズ』(04年)をヒット作にもつ人気監督が今回選んだのは「ありふれた家族」の物語。原案、脚本、監督、小説執筆までも手掛ける矢口監督に、作品について単独インタビューしました。

日本中を舞台にした壮大な物語ですね。

高速道路を自転車で走る、川をいかだで横断するなど、撮影規模があまりに大きく、構想から完成までに15年以上を要しました。

 

キャスティングはどのように?

一番早く決まったのはお父さん役の小日向さんでしたね。決してヒーローになることのないダメなお父さん。サバイバルには最も適さない人物をイメージしました。次に決まったのは深津さんです。以前ドラマでご一緒した時におもしろい方だと思っていて、“天然な”お母さん像とつながりました。

 

撮影中のエピソードを教えてください。

息子役の泉澤くんがネコ缶を食べるシーン。実際はキャットフードの代わりにツナを詰めているのですが、封を切って2缶目を食べる場面では詰め替えられないので本物を使っているんです。決しておいしいとはいえないものなのに、深津さんは撮影後に「ひと口ちょうだい」と。感想は聞いていません(笑)。

 

作品の見どころは?

道具で便利さを得る代わりに、私たちはたくさんのものを失っています。もしそれらがなければ、本来あるべき家族の姿に戻れるのかもしれません。サバイバル生活で家族がどう変わるのか。一人の人間としてどう振る舞うのか。本来の家族の姿や人間の生命力が見えてくるはずです。

 

映画『サバイバルファミリー』 公開中

都心に暮らす鈴木家は、さえない父(小日向文世)、マイペースな母(深津絵里)、無口な大学生の息子(泉澤祐希)、女子高生の娘(葵わかな)の4人家族。突如電気や乾電池がストップしたことで、彼らの平凡な日常は一変する。物流も情報も絶たれた超不自由な世界を生き抜くため、彼らは自転車に乗って祖父(柄本明)が暮らす九州へと向かう…。

©2017 フジテレビジョン 東宝 電通  アルタミラピクチャーズ

【配給】東宝

 

Profile

矢口史靖(やぐちしのぶ)

監督。オリジナルの脚本をもとに、自ら絵コンテを描いて撮影。ユーモアと感動を織り交ぜながら、人間の姿をユニークな視点で捉える。

 

※情報は2017.2.23時点のものです

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